「天地・てんち」は、「天と地」「天壌・てんじょう」です。
英語では「heaven and earth」「universe」「the world」「nature」で表されます。
「天と地」という意味の場合「heaven and earth」を使います。
「宇宙」という意味の場合「universe」です。
「世界」という意味の場合「the world」です。
「自然」という意味の場合「nature」です。
「天地創造」は「the Creation」です。
「天地・あめつち」は、「天と地」「宇宙」です。
英語では「天地・てんち」と同様に表されます。
「天地開闢以来」は「since the beginning of the world」です。
「乾坤・けんこん」は、「天地」です。
「乾坤一擲」は英語では以下のように表されます。
「病原をつきとめることは彼にとって乾坤一擲の事業だった」は「He staked his all on finding the cause of the disease. 」
「He put everything he had into finding the cause of the disease」です。
「天地・てんち」の意味
「天地・てんち」は、以下のような意味です。
①「天と地」です。
「天壌」です。
②「宇宙」「世界」「世の中」です。
自分が活動し生活する世界です。
③書物・荷物などの「上下」を表します。
以下のように使います。
天地がひっくり返る 天地創造神 新天地への旅立ち 天地の差 天地神明にかけて 天地無用
天地開闢以来 自由の天地 軽井沢は暑い東京と比べて別天地だ
「天地・あめつち」の意味
「天地・あめつち」は、以下のような意味です。
①「天と地」「宇宙」です。
②「天つ神」と「国つ神」のことです。
万葉集(13)に「天地を歎き乞ひのみ」とあります。
以下のように使います。
天地の神に祈る 天地の栄える時 天地の歌
☆天地の歌・天地の詞
平安初期の手習い歌です。
「天地星空・あめつちほしぞら~」から始まり「榎の枝を馴れ居て・えのいぇをなれいて」で終わります。
平安初期の音節表現を残しています。
「乾坤・けんこん」の意味
「乾坤・けんこん」は、以下のような意味です。
①易の卦です。
②「天地」です。
③「陰陽」です。
④「いぬい・北西」と「ひつじさる・南西」
⑤二つで一組をなすものの順序を表す語です。
多くの場合、書物の「上・下冊」という意味です。
「乾坤一擲」のように使います。
☆「乾坤一擲・けんこんいってき」
「一擲乾坤を賭す・いってき乾坤をとす」は「韓愈、鴻溝すぐる詩」にある語です。
「天下を取るか失うか」という意味です。
命運をかけて、のるかそるかの大勝負・大仕事をすることです。
「天地・てんち」は 「天と地」「天壌・てんじょう」、「天地・あめつち」 は「天と地」「宇宙」、「乾坤・けんこん」 は「天地」です。
「天地・てんち」「天地・あめつち」「乾坤・けんこん」は、類語です。
共通する意味は「天と地」です。
「天地・てんち」は、もっとも一般的な表現です。
「自由の天地を求めて船出する」のように「世の中」を意味します。
また、「天地無用」のように「物の上下」も意味します。
「天地・あめつち」は「全世界」という意味です。
「天地・てんち」より古い言い方です。
「乾坤・けんこん」は、易の卦です。
「乾・けん」は「天」「陽」を表します。
「坤・こん」は「地」「陰」を表します。
「乾坤・けんこん」は、「天地」「陰陽」「上下」「前後」などを表します。