波及効果は「波の様に効果が広がる様子のこと」「連鎖効果」と言い換えると分かりやすい。

影響は「悪いことが広がること」。

「悪作用」と言い換えると分かりやすい。

波及効果はあることが別のことに良い影響を及ぼし更に別のものに及ぶという、波が次々時と押し寄せるように効果が徐々に広まっていくことです。

経済波及効果と普通は使います。

影響はあることが別のことに悪い作用を及ぼすことです。

「波及効果」は良いこと

「波及効果」は主に経済の分野で使われる言葉になります。

例えば、一つの革新的な発明が、その産業だけでなく、違う産業に効果を及ぼし関連する業界が次第に裾野を広げるように浸透していく様子を言います。

良い効果で使われる言葉です。

五輪開催は普通では、観光や交通、飲食産業などが潤い、また、関連産業も恩恵を受けるのでその経済効果は大きなものが期待されます。

しかし、東京五輪はその様には出来ませんでした。

「影響」は悪いこと

「影響」は悪いことが伝播して広がる様子のことです。

例えば、大雪が降った場合、交通網がストップすることや、道路が通行止めになり物流が滞り、生活に支障をきたします。

疫病の流行でも、人の流れに規制が掛り、観光・飲食、交通、教育などあらゆる分野に悪い作用を及ぼすのです。

人に使う場合は、人を動かす力として「あの人はこの業界に影響力を持っている」と使います。

「波及効果」は良い「影響」

「波及効果」は別のものに影響を与え、良い結果を生む効果のあることです。

その効果は次第に浸透していくので波に例えられるのです。

「影響」は余り良いことでは使われることは少なく、むしろ悪影響として使われています。

「青色LEDの発明は、照明やテレビ、パソコン、スマホなどに波及効果を与えた画期的なものだ」「放射能は人体に悪い影響を及ぼすものだ」などと使います。

「波及効果」と「影響」とは

「波及効果」は、波状的に良い効果が広がる様子のことです。

「五輪の開催で経済波及効果を目論む」「ワクチンは国民に安心感の波及効果を生んだ」。

「影響」はほとんど悪いことに使われますが、良い場合もありその時は「良い影響がある」と断りを入れます。

「波及効果」も「影響」も何等かの作用が広がる様子のことを言います。

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