離すは「くっついている状態のものを解きほぐすこと」。
距離がない状態から、距離をあけることを指します。
放すは「自由に解放してやること」。
拘束している状態にあるものを解放することで、自由にするという意味があります。
籠に入っている鳥をそこから出してあげるといったときに、放すという言葉を使うと自然になります。
「離す」の意味
離すというのは、距離がない状態から距離をあけること、くっついているものを解きほぐすということを指しています。
何かを手に持っている状態のときには、その物体と手の距離はゼロと言えますが、それを離すと距離が生まれる、離れていく状態になります。
この状態になるように行動することを離すと表現することになるのです。
「放す」の意味
放すというのは、特定の何かを拘束している状況から解放するという状況を指します。
ペットの首輪を外すとか、檻や籠から出してあげるなどの状況がそれにあたるのです。
放すの場合には、物理的にくっついているとは限らないものの、特定の何かから距離をあけるということにはなるので、離すと似たような意味でもあると言えるのです。
「離す」と「放す」の用法や用例
「手に持っていたカバンを離して、床に置こうとしたが、カバンの口が開いていて、中身が出てきてしまった。」
「ハムスターを籠の中で飼っているのだが、見ている感じだとちょっと窮屈そうな気がして、可哀想なんだよな。
だから、定期的に籠から出して放してやろうと思っているんだ。
そっちの方がストレスも溜まらなそうだし。」
離すと放すはともに遠ざけるという意味がある
離すは距離がゼロの状態から距離をあけることで、放すは距離が近い状況から距離をあけてやるという状況になります。
したがって、何かしらのものから遠ざけるという意味があるのです。
しかし、放すの方は解放してやるという意味合いがあるので、特定のケースによっては離すではなく、放すという言葉を使うべきなので、注意しておかないといけません。