格言は「人間の歴史の中で有益と思われる事柄を簡潔に表現したもののこと」。

「ことわざ」と言い換えると分かりやすい。

箴言は「人間の歴史の中で有益と思われる事柄を小文にまとめたもののこと」。

「有益小文」と言い換えると分かりやすい。

格言はあらゆる分野で言われている有益の言葉で、偉人の名言・警句・ことわざなども含まれます。

箴言は特に警句や戒めの要素の強いものと思われます。

「格言」は「名言」とも言えます。

「格言」の「格」は「決まり」の意味があり、「人の行いで有益な決まり事」のような意味合いがある言葉です。

特に偉人・賢人・有名人たちの残した人生訓と言うべき名言は、多く格言の中に取り入れられています。

また、歴史上の名著・名作などの中からも引用されています。

「このようにした方が良い」と「このような事はしてはいけない」と言う肯定的なものと否定的なものがありそうです。

「箴言」は警鐘や戒めが多いもの

「箴言」の「箴」は「竹冠」の漢字で「竹の針」「針」と言う語源があります。
「箴言」は「針のように気を付けなければならない人生訓・警句・戒め・皮肉などと言う意味合いになりそうです。

古くから世界の偉人が残した「箴言」は多く、特に「聖書」は「箴言」があるのですが、全体が「箴言」とも言えそうなものです。

日本では芥川龍之介の警句「侏儒の言葉」は「箴言」の範疇に入るものと思われます。

「格言」と「箴言」はどう違うのですか。

「格言」には「箴言」と言えそうな言葉が多く「箴言」にも「格言」と言えるものがありますので、両者の厳密な区別はないものと思われます。

しかし、「箴言」には比較的警鐘を鳴らすものが多くあり、「いましめ」的な意味が含まれることが多いようです。

「格言」はことわざ的な「このようにすべし」と言う肯定的な内容が多く、「箴言」は「してはならない」内容が多い感じはします。

「格言」と「箴言」

「格言」は「世の中の有益な言葉を集めたもの」、「箴言」はその中で「警句・戒め」が含まれるものと考えられます。

ですから、何か「説教臭い」「教訓めいた」ものと感じることも有ります。

「格言」は「~は~だ」だからそうした方が良い、そうしたものだということですが、「箴言」は「~は~だ」だからそうしない方が良いということですが、余りハッキリとした定義はないようです。

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