姦しいは「かしましいと読み、やかましいこと、大変に耳ざわりなこと」「耳さわり」と言い換えると分かりやすい。
喧しいは「かまびすしいと読み騒々しいこと、不快なこと」。
「宣伝」と言い換えると分かりやすい。
「姦」は「みだらなこと」と言うほかに「やかましいこと」と言う意味もあります。
かつて、三姉妹による漫才師「かしまし娘」が一世風靡をしていました。
「姦しい」はやかましいこと
「姦しい」は女性が3人も寄ればすぐに話し込み、顰蹙を買うほどほどやかましくなることを言ったものです。
人間の声は興奮すると結構耳障りになるものです。
同様に男の場合は、うるさいこともありますが、比較的冷静に話しますし、「姦しい」のような言葉はありません。
「近所の団地の一部の女性が、敷地内のベンチに集まり、昼から晩まで大声で騒いでいる様子は姦しいそのものだ」と使います。
喧しいは「不快なほど騒々しいこと」
「喧しい」は聞いて不快になるように大声でがなっている様子を言います。
選挙カーやテレビの宣伝などは良い例です。
そのようにすることは効果があると思って行っているのですが、全く逆効果になっています。
宣伝やCMはネッ社会になり、ますますしつこさやあくどさが増しているように思われます。
コンテンツが隠れるように出るもの、見たくもないものを見ている人に消させる操作を強いていることなど、あきれるばかりです。
「姦しい」は人、「喧しい」は人が行うもの
「姦しい」のは女性集団と相場は決まっています。
「喧しい」のは選挙カーや不用品回収業者、テレビCMや、ネット広告などものになります。
もっとも、選挙カーや不用品回収車は人の声ですが、「やかましい、不快だ」と言うことは変わりありません。
やかましい工事現場の機械が出す音とは違い、人の声や、人が行っていることになります。
「姦しい」と「喧しい」とは
「姦しい」は女性が複数集まれば、自然と話し込み興奮をして口角泡を飛ばしてしゃべることや甲高い笑い声など、周囲の人たちから「姦しい」と批判を受ける訳です。
「姦」と言う漢字も「女三人」で構成されています。
「喧しい」はもっとやかましいことです。
「宣伝」の「宣」と言う字ですから、声高に声を張り上げて訴えることになります。