権力は「集団が人々に強制的に行う力のこと。」
「国家権力」と言い換えると分かりやすい。
権限は「法令に基づく強制力や個人の力量のこと」。
「強制力」と言い換えると分かりやすい。
権威は「強制ではなく自発的に従わせる力のこと。」
「独裁者」と言い換えると分かりやすい。
「権力」は強制力ともいえる非常に強い力を言います。
「権限」は法令や規則に則り限られた範囲での強制力と言えます。
「権威」は自発的に服従させる力のことです。
「権力」は強制力
「権力」があれば服従させることや意に逆らい強制こともできます。
「政治権力」や「国家権力」「警察権力」などがあります。
税金の徴収や予算組、警察執行力、検察決定力、司法裁判力、行政力など国家機関や自治体の権力は絶大もので逆らえないものです。
「権力者、権力行使、権力乱用、権力発動、権力分散」などの言葉があります。
「権限」は限られた「権力」
役所でも企業でも、あらゆる機関では一部の者に「権限」を持たせて組織を統率しています。
「権限」は法律や規則、ルールなどに則った「限られた範囲の強制力」のことです。
ですから、その人の置かれた立場により「権限」の範囲や強さは異なります。
組織のトップは責任と裏腹に「権力」や「権限」を持つことになります。
「権限」は下部組織に行くほど弱くなるものです。
「権威」は人を服従させる力のようなもの
「権威」は強制ではなく、自発的に従うことや行うことを促す力と言えます。
「権力者の威光」「威圧感」などで、従わざるを得ない状況も同じことです。
人間としては大したことは無い場合でも、権威付けを行えば権力者になるのです。
普通「権力者」は同時に「権威」を感じるものですが、必ずしも「権威」があるとは言えません。
「権力」と「権限」と「権威」とは
「権力」は強制力ともいえる強大な力のことです。
「国家権力」「政治権力」「警察権力」「司法権力」など強い権力のことです。
また、独裁体制の独裁者にも作られた「権力」はあります。
「独裁権力」には「権威付け」が必要ですから、「権威」はこの場合半ば強制に近いものがあります。
普通は自然発生的に備わるものです。
「権限」は組織を統率することや、職務遂行のために限られた権力が与えられていることです。