糸は「細い繊維に撚りをかけたもののこと」。
「生糸」と言い換えると分かりやすい。
系は「繋がり、組織のこと」。
「系列」と言い換えると分かりやすい。
「糸」は「繭から作る生糸」が語源となっているもので、「系」は「糸が繋がっていること」が語源です。
二つの言葉は似ていますが、語源でも関係があるのです。
「糸」はまた、割合の単位「割分厘毛糸」に使われます。
「糸」は撚った繊維のこと
「糸」は細い繊維に「撚り」をかけて作られたものです。
また「細い物、糸と言う単位」のことも意味します。
「製糸工場」「金糸・銀糸」「菌糸」「綿糸」「抜糸」「糸屑」などと使います。
「糸」は繭が吐く「生糸」の形を模した象形文字と言われています。
旧字は「絲」。
また、動植物にも使われ「糸トンボ・糸より鯛・糸巻エイ・糸瓜」などがあります。
「系」は「つなぐこと」
「系」は「手で糸をつなぐこと」が語源で「糸」の字に「手」を意味する「ノ」が付いています。
「系列化する」「体系的に考える」「太陽系・銀河系」「家系図を作る」「系統だって書く」「系譜」「母系家族」「直系の家系」「父系を絶やさない天皇家」「傍系は親戚」などと使います。
また、「文系・理系」など「~系」と使い関係を表します。
「糸」や「系」を含む漢字とは
「糸」や「系」を含む漢字は多く有り「糸」では「緊張の緊・繋・繁茂の繁・累計の累・繭・元素の素・箇条書きの条・北條の條・色の紫・検索の索」、そのほか「紀行の紀・糾明の糺・紅・約束の約・学級の級」などがあります。
「系」を含む漢字は「関係の係・孫・県の旧字の縣・懸賞の懸」などがあり、そのほか難解で読めない漢字が30近くあります。
「糸」と「系」とは
「糸」は「細い繊維を撚ったもの、細いもの、割合単位の毛の10/1の事」。
語源は「蚕が絹糸を吐く様子を形取り象形文字にしたもの」と言われています。
旧字は「絲」と書きます。
熟語は「製糸・菌糸・金糸・銀糸・糸車・綿糸・糸屑」などと使います。
「系」は「出で糸をつなぐことから、繋がり」を意味します。
「体系・系列・系図・系譜・太陽系」などと使います。