ニレは「ニレ科の広葉樹の総称のこと」。
「ハルニレ」と言い換えると分かりやすい。
エノキは「ニレ科またはアサ科エノキ属の広葉樹のこと」。
「広葉樹」と言い換えると分かりやすい。
ムクノキは「ニレ科またはアサ科の落葉する広葉樹のこと」。
「落葉高木」と言い換えると分かりやすい。
ケヤキは「ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹のこと」。
「高木」と言い換えると分かりやすい。
これらの木は良く見かける落葉する広葉樹の高木になります。
「ニレ」はニレ科の総称
「ニレ科」には「エノキ属」「ムクノキ属」「ケヤキ属」などがあり、どれも落葉をする広葉樹になり高木にもなりやすい木なのです。
見た感じも似通っているのは当然として、公園や街路樹に植えられていても即座には判別が出来ません。
日本では「ニレ」と言えば日本産の「ニレ」の「ハルニレ」のことを指します。
高さが30メートルを超える高木になります。
「エノキ」は「ニレ科」
「エノキ」は「ニレ科」のものと「アサ科」のものとがあります。
分子レベルの厳密な分類により別に区分されました。
高さは20メートルにもなる高木です。
「エノキ」の樹皮は灰黒色で滑らかな印象があり、味は赤くて小さなものを付けます。
葉は肉厚でざらつきギザは目立たないものです。
落葉をする高木になり、用材に使われます。
「ムクノキ」も「ニレ科」から「アサ科」へ分類変更
「ムクノキ」は従来、「ニレ科」に属していましたが、厳密な分析で「アサ科」に変更されました。
「アサ科」は「麻」の仲間のことで「バラ目」になり、「エノキ」の一部も「ニレ科」から「アサ科」に変更されています。
公園に植えられることが多く、高さは20メートル超になる大木です。
葉にはギザがハッキリあり、樹皮も「エノキ」のように滑らかですが「皮目」と言う目に似た切れ込みがあります。
「ケヤキ」は「ニレ科」の高木
「ケヤキ」も「ニレ科」の落葉広葉樹です。
天に向かって伸びる枝が特徴で、公園などにある大木も多いものです。
反面、盆栽で使われる「ニレケヤキ」と言う小さな種類もあります。
「ケヤキ」は人の暮らしに溶け込んでいる親しみのある木で、市の木などに指定されることもあります。
一本の大木で高木になっているものも良く見かけます。