苦しいは「肉体的精神的に追い詰められること」。

「苦痛」と言い換えると分かりやすい。

つらいは「肉体的精神的に苦しいこと」。

「苦しい」と言い換えると分かりやすい。

切ないは「精神的なもので恋しい悲しい時苦しく感じること」。

「精神的苦痛」と言い換えると分かりやすい。

やるせないは「精神的なものでなすすべがないので苦しむこと」。

「無策苦痛」と言い換えると分かりやすい。

「苦しい」は精神的肉体的に我慢出来ないこと

「苦しい」は精神的肉体的に追い込まれて、我慢が出来なくなる程圧迫感がある状態のことです。
例えば「こんなに苦しい思いをするならしなければよかった」「スポーツの訓練は苦しい」「苦しまぎれに白状してしまった」「自分がしてしまった失敗で胸が苦しい」「苦しみに耐えてこそ達成できる」「彼女のことを思うと胸が苦しい」などと使います。

「つらい」は非情なこと、または苦しくて耐え難いこと

「つらい」は人に対して冷たく当たること。
例えば「必要以上につらく当たる」「わざとつらくする」「このようなつらい仕打ちには耐えられない」などと使い、精神的肉体的に苦しくて耐え難いことでは「人生はつらいことばかりではない」「そんなにつらいなら辞めてしまいなさい」「つらいのは初めから分かっていたのではないか」などと使います。

「切ない」は悲しみや寂しさに耐えられない感情のことで、精神的なことのみに使います。

「切ない」の「切」はつらく苦しい思いと言う意味があり、「切に願う・切なる思い」などと使われます。

ところが「切ない」は「切」がないことで、「苦しくない」ことになってしまいますが、現在では「苦しい」ことの意味に使われます。

例えば「私の切ない気持ちをどうか分かって下さい」「子供に先立たれなんとも切ない思いだ」などと使います。

「やるせない」は辛く苦しい感情の持っていき場がないこと

「やるせない」は精神的に苦しんでいるのに、どうしようもない状態のことを言います。
語源としては「船を留めたいのに留める瀬がない」「遣る瀬がない」と言う意味が「何かしたいのにそれがどうしてもできない」と言う意味になっています。

例えば「片思いはやるせないことだ」「宝くじに毎回外れるのは仕方がないが何かやるせない思いだ」などと使います。

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