無間地獄は「大悪を犯した者が、死んだ後に絶えることのない極限の苦しみを受け続ける地獄のこと」。
基本的には現実の話ではないものの、現実においても無間地獄という例えが使われることがあります。
阿鼻叫喚は「人々が苦しみ泣き叫ぶような、非常にむごいと感じられる状態のこと」。
まさに地獄と表現するに相応しい光景に対して使っていく言葉になります。
「無間地獄」の意味
無間地獄とは、大悪を犯した者が、死んだ後に絶えることのない極限の苦しみを受け続ける地獄のことです。
あくまでも地獄と言える状況は死んだ後になるので、生きている間ではないという点がポイントです。
でも、死んだ後に苦しみを受け続けるとなれば、果たしてそれは死んでいると言えるのかという疑問もあるかもしれませんけど。
「阿鼻叫喚」の意味
阿鼻叫喚とは、人々が苦しみ泣き叫ぶような、非常にむごいと感じられる状態のことです。
泣き叫ぶような状況を表しているため、相当な苦痛を味わっていると言えるでしょう。
傍から見ている人にもその苦しみが伝わりやすい、非常に悲惨な光景に対して使っていく言葉です。
阿鼻叫喚は生きている間に受ける苦しみを指していると言えます。
「無間地獄」と「阿鼻叫喚」の用法や用例
「生きている間にとんでもない罪を犯した人は無間地獄を味わうことになるのかもしれない。
死んでからが地獄というのは生前にはイマイチ想像できないかもしれないが。」
「戦争の舞台となった場所はあまりにも酷い惨状となることが多い。
まさに阿鼻叫喚という言い方が適当だと言えるほどに、目を覆いたくなる光景になっているんだ。」
無間地獄と阿鼻叫喚は明確な違いがある
無間地獄と阿鼻叫喚については、ともに特定の人達が苦しむ様子を表した言葉と言えます。
だから、意味は似ているように感じられるはずです。
しかし、無間地獄は死後に苦しみを味わうような状況を表しています。
したがって、生前ではないという点は大きなポイントです。
阿鼻叫喚は生きている間に苦しむため、ここは大きな違いと言えます。