至は「いたること」。

「冬至」と言い換えると分かりやすい。

極は「きわまること」。

「極限」と言い換えると分かりやすい。

「至」と「極」は似た意味を持つ漢字です。

「至」は最後まで進んで到達することですから「極」のはてまで進むことと似ている意味になります。

「きわまる」という共通する意味もあります。

「至極」という熟語もあり、「極限に到達していること、この上なく」という意味で使います。

「至」は行き着くこと

「至」は「到達する、行き着く、極めて、夏至・冬至」などの意味があります。

熟語も多く、「必至の状況」「至近距離」「これは至言だ」「至急手配を頼む」「至難の技」「至福しのひと時」「東大至上主義ばかりでは」「至誠に悖ることはならない」などと使います。

語源は「剣が地面に刺さった様子」から「いたる・きわまる」となりました。

「極」はきわまること

「極」は「きわまること、果て、極限、甚だしいこと」などの意味があります。

「極力努力いたします」「極言すればこういうことだ」「電気回路の陰極と陽極」「磁石のN極とS極」「極地の北極と南極」「積極的行動」「中国の太極拳」「至極当たり前のこと」「極右と極左」「極意を得た」「極東地域」「極道の世界」「極度の緊張」「極楽と地獄」「駐車場の月極」「極端なこと」「極刑は死刑」などと使います。

「必至」と「極力」

「必至」は「一生懸命努力すること」、「極力」は「力一杯」のことでどちらも同じような意味になります。

精神力や体力と言った違いはあっても、限度一杯のことをすると言う共通点があります。

このことからも「至」と「極」は似ていると言えるのです。

「必至になり勉強をして国家試験に合格した」「今の生活を極力切り詰めれば、やがて楽に暮らせる」などと使います。

「至」と「極」とは

「至」は行きつく、到達する、極めるなどの意味があります。

「冬至・夏至」「至芸」「至福」「至急」「至言」「至近」「至誠」「至難」「至上」「至極」などの熟語があります。

「極」は極めること、甚だしいこと、限度などの意味を持ちます。

「極力」「極度」「極言」「極限」「南極」「陰極」「N極」「極論」「極端」「月極」「極刑」「極左」「極地」などの熟語があります。

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