「面白い」は「気持ちが晴れるようである」「楽しい」という意味です。

英語では「interesting」「amusing」で表されます。

「会社の仕事は面白くない」は「My work at the office isn’t interesting.」「My work at the office isn’t any fun.」です。

「愉快」は、楽しく心地よいことです。

英語では「pleasure」「delight」「pleasant」「enjoyable」で表されます。

「愉快に語り合った」は「I had pleasant chat with him.」です。

「愉快犯」は「a criminal who enjoys watching how people react to what he has done」です。

「痛快」は、とても気持ちの良いことです。

英語では以下のように表されます。

「相手チームがやっつけられて痛快だ」は「It give us real pleasure to see our rivals beaten thoroughly.」
「It give us great satisfaction to see our rivals beaten thoroughly.」です。

「面白い」の意味

「面白い」は、以下のような意味です。

①「気持ちが晴れるようである」「愉快である」「楽しい」という意味です。

伊勢物語に「その沢にかきつばた面白く咲きたり」とあります。

②心ひかれるさまを表します。

「興味がある」「趣向が凝らされている」という意味です。

宇津保物語の(俊蔭)に「対策の文ども面白く趣ありて」とあります。

③「一風変わっている」「滑稽だ」「おかしい」という意味です。

狂言の猿座頭に「わごりよは面白いことを不審さします」とあります。

④打消しを伴って「思う通りで好ましい」「満足できる」という意味です。

「面白くないことになった」のように使います。

以下のように使います。

面白いように魚が釣れた 面白おかしく暮す 面白いようによく売れた
その学説は面白い 何か勉強が面白くなった 面白い遊びを知っているか

「愉快」の意味

「愉快」は、楽しく心地よいことです。

以下のように使います。

毎日愉快に過ごしています 愉快犯 愉快な仲間
愉快に時を過ごす 愉快な話 愉快な遊びをしよう 愉快な気分になる

<愉快犯>
世間を騒がせてそれを楽しむ犯罪です。

またその犯人を指します。

<愉の漢字>
字義は「たのしむ」「やわらぐ」です。

解字では、「心+兪」で構成されます。

「兪・ゆ」の部分は「ぬきとる」を表します。

これにより「不愉快な心を抜き取る」を表し「たのしい」を意味します。

「痛快」の意味

「痛快」は、はなはだ愉快なことです。

とても気持ちの良いことです。

胸がすくほど気持ちの良いことです。

以下のように使います。

彼の発言は痛快だった 逆転勝ちした痛快な試合
痛快な飲みっぷり 痛快な話 痛快な男 痛快な気分だ

<痛の漢字>
字義は「いたむ」「いたみ」「いたましい」「いたい」「いたく・はげしく」です。

解字では、「?+甬」で構成されます。

「甬・とう・よう」の部分は「つきぬける」を表します。

これにより「体を突き抜けるような痛み」を意味します。

「面白い」は 気持ちが晴れること、「愉快」は 楽しく心地よいこと、「痛快」は、 とても気持ちの良いことです。

「面白い」「愉快」「痛快」は、類語です。

共通する意味は「心が楽しく、おかしく、気持ちが晴れるようなさま」です。

「面白い」は、広い意味を持つ言葉です。

喜ばしく、心が引かれるさまをいいます。

「おかしい」という意味の場合「愉快」と重なります。

「胸がすく」という意味の場合「痛快」に重なります。

また、一風変わっていたり新鮮であったりして、興味をひかれるさまをいいます。

この場合、上記二語とは意味が重なりません。

「愉快」は、おかしくて笑いを誘うようなさまをいいます。

「痛快」は、楽しく胸の張れるさま、胸のつかえが取り払われてすっとするさまを表します。

また、単に豪快で気分の良いさまなどにも用います。

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