「ついに」は、長い時間や様々な経過を経て、ある結果に到達することです。
英語では「at last」「finally」「in the end」「at length」で表されます。
「とうとう」という意味の場合「at last」「finally」を使います。
「結局」という意味の場合「in the end」です。
「ようやく」という意味の場合「at length」です。
「彼らはついにストライキに突入した」は「They went on strike at last.」です。
「とうとう」は、色々な過程を経て、程度が高まったり進行したりした結果に到達するさまです。
英語では「at last」「finally」「after all」で表されます。
「after all」は、肯定にも否定にも用いられます。
「彼はとうとう来なかった」は「So he didn’t show up after all.」です。
「ついに」の意味
「ついに」は、以下のような意味です。
漢字では「終に」「遂に」と書きます。
①長い時間や様々な経過を経て、ある結果に到達することです。
「おわりに」「しまいに」「とうとう」「結局」と同じ意味です。
万葉集(3)に「生ける者ついにも死ぬるものにあれば」とあります。
②(下に否定を伴って)「いまもって」「いまだに」「ついぞ」という意味です。
好色一代女(2)に「島原の門口についに見ぬ図なることあり」とあります。
以下のように使います。
長時間歩いてついに頂上にたどり着いた ついに日の目を見た
彼女はついに現れなかった
「とうとう」の意味
「とうとう」は、色々な過程を経て、程度が高まったり進行したりした結果に到達するさまです。
「ついに」「結局」「最後に」と同じ意味です。
漢字では「到頭」と書きます。
「とうどう」とも読みます。
以下のように使います。
舟はだんだん小さくなり、とうとう見えなくなった
お金に困ってとうとう土地まで手放した 娘の主張に父親はとうとう折れた
彼はとうとうたどり着いた 彼はとうとう来なかった
<関連語>
「あげくの果て」は、結果として次のようなことが生じたという事実を強調する言い方です。
多くの場合、良くない結果について使います。
「金につまって、あげくの果てに盗みを犯した」のように使います。
「とどのつまり」は、途中の色々な事態を経て、多くの場合、最後は否定的な結果を述べます。
「とど」は、出世魚のボラの成魚の称です。
「会社の金に手を出して、とどのつまりは首になった」のように使います。
「ついに」は 長い時間や様々な経過を経て、ある結果に到達すること、 「とうとう」は 色々な過程を経て、程度が高まったり進行したりした結果に到達するさまです。
「ついに」「とうとう」は、類語です。
「あげくの果て」「とどのつまり」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「長い時間を要して、あるいは様々なことがあった後に、ある最終的な結果が現れるさまを表す語」です。
「ついに」は、当初の期待がかなったり、心配や不安が現実化したりする場合に用いられます。
「とうとう」は、前の段階、程度が高まったり進行したりした結果や成り行きを表します。
「ついに」「とうとう」では、「ついに」の方がやや改まった言い方です。