百戦錬磨は「これまでいろいろな実戦を経て、十分な経験を積んできている状況のこと」。
経験豊富であるがゆえに、特定の場面においてある人物が非常に頼れる存在であるようなシーンで使っていきます。
海千山千は「世間でいろいろな経験を積み、強かでずる賢い性格になっている状態のこと」。
経験豊富であるという点は百戦錬磨と同じですけど、こちらはあまりいい意味の言葉ではありません。
「百戦錬磨」の意味
百戦錬磨とは、これまでいろいろな実戦を経て、十分な経験を積んできている状況のことです。
実践を通じて多くの経験をしてきているため、そういった部分が生きる状況にある、非常に頼れる存在となっている、そういうシーンで使っていきます。
この百戦錬磨という言葉はかなり有名であり、いろいろな場面で見聞きするでしょう。
「海千山千」の意味
海千山千とは、世間でいろいろな経験を積み、強かでずる賢い性格になっている状態のことです。
多くの経験をしている点は百戦錬磨と共通ですけど、結果的にずる賢い性格になるような状況であるため、必ずしもポジティブな意味ではとらえられません。
海千山千という言葉も有名ですけど、百戦錬磨ほどは使われないと言えるでしょう。
「百戦錬磨」と「海千山千」の用法や用例
「こういう場は過去に何度も経験してきた。
百戦錬磨である俺からすれば、そんなに厳しい状況ではない。
初めての人にとっては震え上がるようなシチュエーションだったとしても。」
「海千山千な面を覗かせる人の場合、ある意味世渡りというものを分かっているから、非常に合理的な立ち回りができるよね。
人によっては狡猾といった見方をするんだろうけど。」
百戦錬磨と海千山千はイメージが異なる
百戦錬磨と海千山千に関しては、どちらもこれまで多くの経験を積んできており、それが生きている状況という評価ができる言葉です。
そういう意味では似ている面があると言えるでしょう。
しかし、百戦錬磨は割といいイメージなのに対して、海千山千は必ずしもいいイメージではないので、そこで大きな違いがあると言える状況なのです。