序ノ口と序二段と三段目と幕下は、それぞれ大相撲における階級の一つです。
最も下位の階級が序ノ口であり、そこから序二段、三段目、幕下と上がっていくことになります。
これらの階級に属する力士は、「取的(力士養成員)」と呼ばれており、普段は関取の付き人としてさまざまな世話をしたり、部屋の雑用やちゃんこ番をしたりしながら、上位を目指して日々努力を積み重ねています。
序ノ口とは
序ノ口とは、大相撲において最も下位にある階級です。
前相撲を取って出世した力士が、次の場所でこの地位につくことができます。
この階級から、番付表にも名前が載るようになります。
序ノ口では、本場所で15日間のうち、7番相撲をとることになるので、4番勝てば勝ち越しとなり、より上の地位に上がることができます。
定員は特に決まっていません。
前場所に入門した新弟子が多くなる5月場所が、人数の最も多い傾向にあります。
序ノ口で優勝すると、10万円が賞金としてもらうことができます。
序二段とは
序二段とは、大相撲の番付で二番目に低い階級です。
序ノ口同様、7番相撲を取ります。
大相撲の全力士のうち、序二段に在位する力士が最も多くなっています。
史上最も多かったのは1994年5月場所で、420人(東西210枚)が序二段に在位していました。
序二段と序ノ口の比率は、3対1から4対1となっています。
序二段で全勝優勝すると、三段目に昇格しますが、負け越した場合でも、新弟子が序ノ口に上がる人数との兼ね合いで陥落せずに済むことがあります。
三段目とは
三段目とは、大相撲の番付における上から4番目の階級です。
番付表では、上から3段目に書かれることから名付けられました。
三段目に昇進すると、雪駄を履くことができるなど、待遇は若干よくなっていきます。
定員も三段目より上位の階級で定まっており、三段目は東西100枚、200人となっています。
優勝賞金は30万円で、7番相撲で全勝優勝すると、次の場所での幕下昇進が決定的となります。
幕下とは
幕下とは、大相撲では上から3番目にあたる階級です。
番付表では上から2段目に書かれることから、正式には「幕下二段目」と呼ばれます。
番付表でも、力士の名前がやや大きく書かれるようになります。
定員は東西60枚、120人ですが、「幕下上位」と呼ばれる上位15枚目以内の力士は、好成績を残すと次の場所で十両に昇進することが確実となります。
なお、この階級で優勝すると、50万円の優勝賞金をもらうことができます。