お情けは「消極的な思いやりのこと」。
本来の思いやりとはちょっと意味が違っており、対象となる人物を見下すがゆえに発生する思いやりと言えるでしょう。
哀れみは「可哀想であると同情する気持ちのこと」。
哀れみに関しても、対象の人物を下に見るような部分が含まれており、そこから発生する同情心を表している言葉と評価できるでしょう。
「お情け」の意味
お情けとは、消極的な思いやりのことです。
思いやりは思いやりでも、可哀想に思えたからこそ発生している思いやりという意味があります。
つまり、対象となる人物を過小評価しているゆえに発生している思いやりなのです。
だから、お情けという言葉に関しては、必ずしもいい意味で捉えられるとは限らないので、そこは注意点です。
「哀れみ」の意味
哀れみとは、可哀想であると同情する気持ちのことです。
可哀想という感情が芽生えたことにより同情するときに使いますから、こちらも対象となる人物を低く見ているときに使う言葉と言えます。
だからこそ、哀れみという言葉もあまりいい意味では捉えられません。
同情はしているものの、それ自体を良い光景とは思えない人も多くいるはずです。
「お情け」と「哀れみ」の用法や用例
「今回はお情けで合格にしておくが、次からは厳しく採点するからな。
こういった扱いは2度としないと思っておくべきだ。
だから、今後はきちんと勉強をしてテストに臨むように。」
「私にご飯を恵んでくれる人たちが割と周りにいるんだけど、恐らく私に対して哀れみの感情を抱いているに違いない。
私があまりにも貧乏だから可哀想に思えてきたのだろう。」
お情けと哀れみは可哀想という感情によって使用する言葉
お情けと哀れみはどちらも特定の人に対して可哀想という気持ちが芽生えたときに使う言葉です。
放っておけないとか、厳しく接するのは我慢ならないと感じたときに、両者の対応をしていくわけです。
しかし、それぞれは対象の人物を低く見るがゆえに生じる部分なので、必ずしもいい意味では捉えられないことは知っておくべきです。