「才気」は、物事を素早く理解し、的確に処理する能力のことです。
英語では「talent」「quick-wittedness」「gifted」で表されます。
「才気煥発な」は「brilliant clever」「extremely clever」です。
「才知」は、物事をうまく行う頭の働きのことです。
英語では「intelligence」「brilliance」で表されます。
「彼は才知に長けた人だ」は「He is a man of keen intelligence.」「He is a very brilliant man.」です。
「才覚」は、知恵を働かせて手際よく物事を処理することです。
英語では「resource」「quick-wittedness」「manage」「contrive」「raise money」で表されます。
「機知」の意味の場合「resource」「quick-wittedness」を使います。
「工夫する」の意味の場合「manage」「contrive」です。
「金を工面する」の意味の場合「raise money」です。
「才覚を働かす」は「utilize one’s resources」「make good use of one’s resources」です。
「才気」の意味
「才気」は、「才知」の優れた働きのことです。
物事を素早く理解し、的確に処理する能力のことです。
以下のように使います。
目に才気が輝いている 才気みなぎる作品
才気走る 才気煥発
<才の漢字>
字義は「め・芽」「生まれつきの能力」「さい・ざえ・働き」「才能のある人・賢人」「始めて」「わずかに」「はかる・裁」です。
解字では、象形です。
「川の氾濫をせき止めるために建てられた良質の木」の象形です。
これにより「もともと備わっているよいもちまえ」を表します。
「才知」の意味
「才知」は、才能と知恵のことです。
物事をうまく行う頭の働きのことです。
以下のように使います。
才知に乏しい きらめく才知
才知優れた少年 才知に長(た)ける
<知の漢字>
字義は「しる」「しらせる」「知っている事がら・知識」「知恵」「知り合い・知人」「もてなし」「耳目の欲望」「たぐい・類」「州・県などの長官」です。
解字では、「口+矢」で構成されます。
「口」の部分は「いのる言葉」を表します。
「矢」の部分は「や」を表します。
これらから「矢をそろえて祈り、神意を知る」を表し、「知る」を意味します。
「才覚」の意味
「才覚」は、以下のような意味です。
①学問の力です。
「学才」「才学」のことです。
正徹物語に「歌詠みは才覚を覚ゆべからず」とあります。
②知力の働きのことです。
「機知」「機転」のことです。
醒睡笑に「惣領の子才覚あれば、笛を稽古させけり」とあります。
③「計画」「工夫」「算段」のことです。
知恵を働かせて手際よく物事を処理することです。
徒然草に「又五郎男(またごろうおのこ)を師とする外の才覚候はじ」とあります。
④工夫してお金を集めることです。
「くめん」と同じ意味です。
以下のように使います。
彼自身の才覚で一家を構えた 才覚をめぐらす 自分の才覚で生きる
才覚がある 無理な才覚 月末の不足を才覚する 才覚に乏しい
「才気」は物事を素早く理解し、的確に処理する能力のこと、「才知」は物事をうまく行う頭の働きのこと、「才覚」は、知恵を働かせて手際よく物事を処理することです。
「才気」「才知」「才覚」「知力」は、類語です。
共通する意味は「優れた頭の働き」です。
「才気」は、鋭い頭脳の働きです。
「才知」は、才能と知恵のことです。
「才覚」は、ひらめきのある素早い頭の働きを指します。
「才覚」は、多くの場合、現実的なことに使われます。
「経済のやりくり」という意味でも使われます。
「知力」は、体力や意力などに対して、知恵の働きをいいます。
「知力をふりしぼる」のように使います。