口約は「口のみでする約束のこと。」
「相対約束」と言い換えると分かりやすい。
公約は「大勢の人に対してする約束のこと」。
「公認約束」と言い換えると分かりやすい。
口約はくち約束ですから、信頼関係がある場合は守られても、ない場合はすぐに反故にされることが予想されます。
公約は公衆・国民の前で行うものですから、嘘が有ってはなりません。
「口約」はその場しのぎ
「口約」は二人の間の約束になり、何事もなければ履行されるものですが、もし、二人に信頼関係がなかった場合、破られることは予想されます。
例えば「明日一緒に映画に行こう」と言う口約はほぼ守られそうですが、「今度は必ず守って下さい」と言う取り締まり警官と違反者の「はい、分かりました」と言う口約束はひょっとしたらなくなる可能性があるのです。
その場しのぎの口約は良くある話です。
「公約」は選挙での約束事
「公約」は選挙に立候補した候補者が国民に約束するものです。
口約なので実現出来そうなものですが、難しくなることも多々あるのです。
また、甘い公約で当選した候補者が手のひらを反すような振る舞いに出て顰蹙を買うこともあります。
例えば「10万円の給付金をします」と言っていたのに「あれは国が支給した10万円の給付を速やかにする」と言う意味だったと嘘を付いて当選した首長がいました。
「口約」も「公約」も反故
「口約」は破られることがありますが、選挙「公約」も実現することは稀なのかも知れません。
当選をしたいがために実現が難しいと分かっていても、選挙民に受けが良いことをするのが政治家です。
特に泡沫候補は自説に基づいた実現不可能な公約を並べ立てているのには閉口します。
政治家は公約を重く考え実行することが使命と思わねばならないのですが、実行したらすぐに止めてしまうこともしばしば起こります。
「口約」と「公約」とは
「口約」は口約束のことで、信頼している二人の間では守られるものですが、その場しのぎの口約も存在するのです。
「公約」は選挙候補者が国民に約束する大事なものですが、ほとんどは守られることがないようです。
当選したいがために列挙する実現の難しい甘い公約などどれほど選挙民が信用するのでしょうか。
信頼関係に裏付けられる「口約」の方がよほど守られるのです。