見損なうは「誤認識していたこと、または見たいものが見られなかったこと。」

「誤認識」と言い換えると分かりやすい。

見損じるは「囲碁用語で正しい手を打つことが出来なかったこと」。

「悪手」と言い換えると分かりやすい。

「彼を見損なっていた」「勝った瞬間を見損なった」と使い、「もっと良い手が打てたのに、見損じをした」と使います。

「見損なう」は誤認識

「見損なう」は正しく認識が出来ていないことや、肝心な所を見ていなかったことなどを言います。

例えば「おっと、ひとを見損なっちゃいけないよ」「そんなことを考えていたなんて、お前を見損なったよ」「日本韓国戦を見損なわないようにテレビにかじり付いた」「忙しくて見損なった番組はちゃんと録画してある」などと使います。

「見損じる」は囲碁用語

「見損じる」「見損じ」と言う言葉は囲碁の棋士が、対戦後の感想戦の時によく言う言葉です。

「ここで見損じがあったのが敗着だった」「見損じが悔やまれる」と使い、実際打った手と比較するとより良い手があったことが分かった場合に「見損じ」と言うのです。

つまり「より良い手が見えなかった・見落とした」と言う後悔・自戒の言葉なのです。

「見損なう」と「見損じる」は別もの

「見損なう」と「見損じる」は言葉が似ていますが、全く意味が異なります。

「見損なう」は人に対する認識が甘かったこと・大事なものを見ることが出来なかったことです。

自分で「見損なっては困る」と言う場合もありこれは自負心の現れです。

「見損じる」は囲碁で最善手が見抜けなかったことを言います。

「見損じ」は後悔・自戒・自虐の言葉です。

「見損なう」と「見損じる」とは

「見損なう」は「人を見誤る・誤って認識していた・または大切なことを見ることが出来なかった」と言う意味です。

また、「見損じる」は「分からなかった・最善の手を見抜けなかった」と言う意味なのです。

「見損なう」は「見誤る・見間違う」に通じ、「見損じる」は「見落とす」「見抜けない」に通じる言葉です。

どちらにも「見落とす」意味合いは共通しています。

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