当分は「近い将来と言える範囲で、ある程度の期間のこと」。
かなり漠然とした意味の言葉になっているので、具体的な意味としては捉えづらい側面を持っています。
当面は「直に向き合うこと、しばらくの間のこと」。
当分と同じような意味も持っていますが、直に向き合うという意味もあるので、そこに関して覚えておく必要があります。
「当分」の意味
当分とは、近い将来と言える範囲で、ある程度の期間のことです。
近い将来の範囲なので、何十年も先という状況は含みません。
しかし、かなり漠然とした意味の言葉なので、当分という言葉が具体的にどれくらいの期間を指しているのかはケースバイケースです。
つまり、人によってニュアンスが異なるという言い方ができるでしょう。
「当面」の意味
当面とは、直に向き合うこと、しばらくの間のことです。
直に向き合うという意味に関しては、そこまで頻繁には使われません。
したがって、たいていはしばらくの間という意味で使用されます。
しかし、しばらくの間に関しても、それが具体的にどれくらいの期間を指しているのかは不明であり、漠然とした捉え方になってしまいがちです。
「当分」と「当面」の用法や用例
「インフルエンザにかかってしまったから、当分の間は会社に行けそうにないな。
どれくらい欠勤するかは分からないけど、とりあえずは安静にして、できるだけ早く治すようにしたいと思う。」
「あのお店は当面の間休業をするみたいだね。
でも、いつになったら営業を再開するのかは分からないから、そこが非常に気になっているんだよな。」
当分と当面は同じ意味として使われる
当分と当面に関しては、どちらも一定期間の間という意味で使われやすく、具体的な期間が分からないようなシーンで使用されます。
したがって、一般的には当分と当面は同じ意味の言葉と解釈するのが妥当なのです。
しかし、当面に関しては、直に向き合うという意味もあるので、そこに関しては覚えておいた方が良いと言えるでしょう。