「食あたり」は、食べ物による中毒のことです。
英語では「food poisoning」で表されます。
「彼は食あたりをしたらしい」は「Something he ate seems to have disagreed with him.」です。
「食中毒」は、飲食物を摂取したために起こる中毒です。
英語では「食あたり」と同じ「food poisoning」で表されます。
「食傷」は、食あたりのことです。
または、食い飽きることです。
英語では「食あたり」として表されます。
また、「同じことの繰り返しで嫌になる」という意味の場合は以下のように表します。
「カレーに食傷気味だ」は「I had so much curry these days that I’m getting sick and tired of it.」です。
「彼の楽観論には食傷している」は「I’m fed up with his optimistic talk.」です。
「食あたり」の意味
「食あたり」は、食べ物による中毒のことです。
飲食の不摂生、毒物・腐敗物の摂取などによって腹痛・下痢、または、嘔吐などを催すことです。
「食傷」「食中毒」と同じ意味です。
以下のように使います。
古い弁当で食あたりになった
梅雨時は食あたりに気をつけよう
<食あたり・食中毒の主な症状>
一般的な症状は、だるさ・吐き気・腹痛です。
便は、軟便から下痢まで様々です。
時に血便をともないます。
細菌感染ものは、急な腹痛・吐き気・嘔吐・発熱・下痢を催します。
下痢は、多くの場合、泥上、または水様となります。
「食中毒」の意味
「食中毒」は、飲食物を摂取したために起こる中毒です。
細菌や自然毒、ウィルスや化学物質などにより引き起こされます。
「食品中毒」ともいいます。
原因となる細菌は、ブドウ球菌・ボツリヌス菌・サルモネラ菌・腸炎ビブリオなどです。
原因となるウィルスは、ノロウイルスなどがあげられます。
原因となる自然毒は、ふぐ毒・毒キノコ・貝中毒などです。
原因となる化学物質は、青酸・着色料・防腐剤・人工甘味料などが知られています。
以下のように使います。
梅雨時は食中毒が多い
集団食中毒 食中毒の原因としてサルモレラ菌が知られている
「食傷」の意味
「食傷」は、「食あたり」のことです。
または、食い飽きることです。
転じて、同じことにしばしば接して嫌になることです。
「食傷」は、もともと食あたりのことでしたが、同じ食事を繰り返して嫌になることをいうようになりました。
さらに、同じ事の繰り返しで代わり映えしないことに嫌気がさすことを表すようになりました。
以下のように使います。
上司の説教に食傷する 古い折り詰めで食傷する
フランス料理には食傷している
この手の映画にはいささか食傷気味だ
「食あたり」は 食べ物による中毒のこと、「食中毒」は 飲食物を摂取したために起こる中毒、「食傷」は、 食あたりのことです。
または、食い飽きることです。
「食あたり」「食中毒」「食傷」は、類語です。
「中毒」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「飲食物に中に含まれる有毒物質の摂取により、急性の消化器疾患を起こすこと」です。
「食あたり」「食中毒」が、一般的に使われます。
「食傷」は、「彼の話にはいささか食傷気味だ」のように、「同じような物事に接することが多くて飽きる」という意味でも使われます。
「中毒」は、薬物・毒物などが体内に入って機能障害を起こすことです。
「中毒症状」「ガス中毒」のように使います。