「捨て印」は、字の訂正や加除を予期して欄外に押しておく印のことです。
「割り印」は、連続した書類であることを証するために、二枚の書類にまたがるように一個の印を押します。
「消印」は、郵便局で使用済みのしるしとして切手やはがきに押す日付印のことです。
英語では、「印」は以下のように表されます。
「はんこ」の意味では「a seal」を用います。
「押し型」の意味では「a stamp」を用います。
「郵便局の消印」は「a postmark」です。
「印を押す」は「put a seal」「affix a seal」「impress a seal」で表されます。
「割り印」は「a seal overlapping tow pages」です。
「お申し込みは6月30日の消印まで有効です」は
「Applications should be postmarked not later than June 30.」です。
「捨て印」の意味
「捨て印」は、証書などで、字の訂正や加除を予期して欄外に押しておく印のことです。
「念のためここに捨て印を押してください」のように使います。
<印>
「判」のことです。
木や象牙に文字などを彫刻し、文書や書画に押して証明とするものをいいます。
昔、中国では官職のしるしとして金石類の彫刻物を佩用しました。
<印鑑証明>
印は、印鑑と印章によって文書の作成者がその本人であることを証明するために用います。
印影が、あらかじめ届けられた印鑑と同一である場合、官公署の証明が成されます。
「割り印」の意味
「割り印」は、連続した書類であることを証するために、二枚の書類にまたがるように一個の印を押します。
または、その印を指します。
「割判」ともいいます。
「入学願書に割り印を押す」のように使います。
<印の漢字>
字義は「しるし」「判」「あと・痕跡」「みち・方法」「官職」「印刷する」「仏教では、指先で作る報徳を示す形」「インドの略」です。
解字では、「爪+卩」で構成されます。
「爪」の部分は、「下向きの手」の象形です。
「卩」の部分は、「節」の省略体です。
「しるし」を表します。
これらにより、「手でしるしをつけるさま」を表し「しるし」を意味します。
「消印」の意味
「消印」は、消したしるしに押す印のことです。
郵便局で使用済みのしるしとして切手やはがきに押す日付印のことです。
「当日の消印有効」「消印を押す」のように使います。
<関連語>
「烙印」は、火で熱した金属性の印です。
これを押し付けてしるしを付けます。
「烙印を押される」は、消しようのない汚名を受けることです。
または、周囲からそのように定められてしまうことをいいます。
「反逆者として烙印を押される」のように使います。
「合い判」は、連帯で押す判のことです。
あるいは「合印」のことです。
「朱印」は、朱色で押された印のことです。
「証印」は、事柄を証明するために書類に印を押すことです。
「連判」は、一通の書類に二人以上が連名で署名して印を押すことをいいます。
「連判状」のように使います。
「調印」は、双方の代表者が、条約や契約などの文書に署名し印を押すことです。
「条約の調印」のように使います。
「捨て印」は、字の訂正や加除を予期して欄外に押しておく印のこと、「割り印」は、 連続した書類であることを証するために、二枚の書類にまたがるように一個の印を押すこと、「消印」は、 郵便局で使用済みのしるしとして切手やはがきに押す日付印のこと
「捨て印」「契印・けいいん」「割り印」「合印・あいいん」「検印」「消印」は、類語です。
「烙印・らくいん」「合い判」「朱印」「証印」「連判」「調印」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は、「印、および印の役割」です。
「捨て印」は、証書などで小さい訂正加除に備えて、あらかじめ欄外に押しておく印のことです。
「契印・けいいん」は、二枚以上続いた書類のとじ目ごとに両紙面にわたって印を押すことをいいます。
それらの書類が連続していることを証するためのものです。
「割り印」は、二枚の書類が関連していることや一つのものであることを証するために、両方の書類にかけて押す印のことです。
「割判」ともいいます。
「消印」は、郵便局で、切手やはがきの証票の上に使用済みを表すものとして押す日付印のことです。