難色は「相手の言い分などに賛成できないこと」。
「暗拒否」と言い換えると分かりやすい。
反対は「相手の言い分などを否定すること」。
「明否定」と言い換えると分かりやすい。
難色は反対意見なのにハッキリ反対と表明しないで態度を渋ることです。
反対はハッキリとした否定の意見を表明することで、上の立場で反対は角の立つことですから難色を示すのです。
「難色」を示すは暗に反対と言っていること
「難色」は「難色を示す」と使います。
反対または拒否をしたいのにし難い事情があり、すぐにはハッキリと態度を明らかにしないことです。
賛同を求められているのに態度を渋ることで、暗に反対をしているのです。
あからさまな態度は角が立つので、相手に「自分は反対なのだ」と言うことを暗察察知してもらいたいということです。
「反対」は相手の意見を否定すること
「反対」の態度は同じ仲間では出にくく、対峙している勢力から出ることが多いものです。
価値観を共有している仲間には反対意見は出にくいもので、個人的な考えで反対でも仲間の一員として賛成をしてしまうのです。
仮に反対でも「難色を示す」程度の表明しか出来ず、説得されるのが落ちです。
「反対」は積極的な拒否の姿勢ですから、先に「難色」を示すことが多いのです。
与党は野党の修正内容に「難色」を示し、法案の採決を見送ってしまった。
国会ではよく有る話ですが、与党が成立をもくろむ法案について、野党は「反対」を表明しているのですが、話し合いで野党は修正案を提示しました。
ところが、与党は修正案の内容に「難色」を示し、今の国会開催中の成立を断念したのです。
修正案を受け入れる場合もありますが、法案の趣旨が変わる内容になると受け入れません。
「難色」と「反対」
「難色」は明らかな「反対」表明をしないで、渋ることで相手に「反対」と言う態度を察知してもらう手段のことです。
強い立場の方が弱い立場の方の要望を聞く場合に、内容が受け入れがたい場合に取る態度になります。
賃上げ要求では経営者はすぐに「難色」を示します。
使用者への「反対」の態度は双方の信頼関係を損なうとみているのです。
「反対」は明確な拒否です。