不覚は「自覚しないこと、自覚していないうちに失敗などすること」。

「油断」と言い換えると分かりやすい。

うっかりは「不注意で失敗などをしてしまうこと」。

「不注意」と言い換えると分かりやすい。

不覚は自分で気が付いていないことです。

そのことで失敗や災難引き起こる可能性があるのです。

うっかりは不注意のことで、不用意に何かをしてしまい失敗することです。

「不覚」は油断のこと
「不覚」は注意が行き届いていない、油断をしている状態で、何かが起きてしまうことです。

対応がその分遅れてしまうため、失敗や災難を被ることになるのです。

「不覚にも遅れを取った」「不覚にも泣いてしまった」「前後不覚になった」「先を越されたのは不覚にも居眠りをしていたためだ」と「不覚にも」と言う言い方が多くなります。

「うっかり」は不注意のこと
「うっかり」するとは、気が張っていない状態で不注意なために起きることに対応出来ないことです。

何かを気を付けなければいけないのにしなかったために、起きてしまうことで、「つい、うっかり」としてしまうことです。

「うっかりして、帽子を忘れて出かけてしまった」「うっかりしてガスの元栓をしめないで寝てしまった」「寝る前に戸締りをしなかったのは、うっかりでは済まされないことです」などと使います。

「不覚」は「うっかり」と似ています。

「不覚」は自覚していない油断した状態ですから、「うっかり」と似た心の状態と言えます。

「うっかり」もその時は油断していたわけで、油断と言う点では同じです。

「不覚にも寝過ごした」「うっかり寝過ごした」は微妙に受ける感じが違いますが、概ね同じことを言っています。

「不覚にも負けを喫した」「うっかり負けを喫した」も同じですが、前者は仕方ないとなり、後者は叱責されます。

「不覚」と「うっかり」

「不覚」は自覚をしていないこと、油断をしていることです。

「うっかり」は不注意で油断もしていることです。

どちらも似ていますが、「不覚」は「自分としては出来ることなら、あってはならないこと」で、「うっかり」は「良くあることですが、絶対にあってはならないこと」になります。

「うっかりミス」は凡ミスで叱られますが、「不覚」は力不足もあり仕方がないとされます。

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