「建設」は、建物などをつくることです。

英語では以下のように表します。

「建物や道路をつくる」という意味では「construction」「construct」「building」「build」などで表されます。

「設立」という意味では「establishment」「establish」「build up」で表されます。

「建築」は、建物・橋などを造ることです。

また、建てられたものを指します。

英語では「architecture」「construction」「building」などで表されます。

「建造」は、建物や船舶を造ることです。

英語では「construction」「construct」「building」「build」などで表されます。

「建設」の意味

「建設」は、建物や組織や機構を新しくつくりあげることです。

以下のように使います。

ダムを建設する
福祉国家の建設を目指す
新国家建設
建設業 住宅建設  道路建設 建設工事

<建設仮勘定>
建設中の建物・工場などにかかる支出をまとめて扱う勘定のことです。

建物・工場などが完成すると、それぞれ本勘定にふり変えられます。

建設工事中の資産なので減価償却は行いません。

本勘定・・・建物・機械装備・工具・器具・備品などです。

「建築」の意味

「建築」は、家屋・ビルなどの建造物を造ることです。

「普請」「作事」ともいいます。

人間の生活上の必要から、あるいは、文化的・形而上的な欲求から構築する物の総称です。

「建築」は、絵画や彫刻などと同様に造形芸術の一ジャンルとみなされますが、構築物なので工学的な配慮や知識を必要とします。

このように、機能的問題の解決を求められる点が他のジャンルと著しく異なります。

日本では、明治期にヨーロッパの建築理念と方法が受入されました。

以下のように使います。

新館の建築 建築家 建築確認
寺院を建築する
建築基準法

「建造」の意味

「建造」は、建設造営することです。

船や建物などの大きな構造物を造ることです。

以下のように使います。

船を建造する
鉄橋の建造
大理石の建造物
建造物 建造ドック

<建造保険>
新造船舶建造中に生じる損失を担保するための保険です。

「船舶建造保険」「造船保険」ともいいます。

保険契約者は造船所ですが、保険の目的には、造船所有の建設中の船舶と当該船舶の建造材料の他に、船主支給の資材をも含みます。

通常、起工の時点から付保され、浸水・引き渡しまでを保健期間とします。

担保する危険は、火災・洪水・転覆、また、浸水・試験運転中の沈没・座礁・衝突などです。

「建設」」は大きな建物や道路・堤防・橋などを造ること、「建築」は建物一般を造ること、「建造」」は、船や公共の建物など特に大きなものを造ること
「建てる」「建設」「建築」「建造」「築造」は、類語です。

「造営」「建立」「新築」「普請」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「建物などを造る」です。

「建てる」は、大規模なものから小屋のように小規模のものまでに用いることができる言葉です。

建物のほか、銅像や墓など地上に起き上がらせた状態につくることを意味します。

したがって、「地下室を建てる」という使い方はできません。

「建設」は、大きな建物や道路・堤防・橋などを造る場合に用います。

また、「国家を建設する」のように、「組織や機構を新たにつくる」という意味もあります。

「建築」は、建物一般を造ることをいいます。

しかし、小屋のように小さく簡単なものについては用いません。

また、「木造建築」のように、造られたものについていう場合にも用いられます。

「建造」は、船や公共の建物など特に大きなものを造る場合に用います。

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