健診は「健康診断」の略称で、身長体重や血圧の測定、採尿や採血の検査などによって身体全体をチェックするためのものです。
目的は生活習慣の見直しなどが主になります。
それに対して検診は、胃がんや子宮頸がん、肝炎ウイルス、歯科など身体の特定部位を検査するためのものです。
目的は病気の早期発見・早期治療が主になります。
「健診」の意味
身体全体のチェックが目的で、会社員が入社時や入社後定期的に受ける健康診断や各保険者が主体となって行う特定健康診査、有害物質を取り扱う事業所が労働者に受けさせなければならない特殊健康診断などがあります。
内容は法令によって決まっていますが、それ以外の検査も健診を実施する主体(企業や自治体、保険者など)と検査を行う医療機関との間で追加等の取り決めを行うことができます。
「検診」の意味
検診は身体の特定部位を検査して病気を早期に発見・早期に治療するためのものです。
胃がんや子宮頸がんなどの各種がん検診、肝炎ウイルス検診、歯科検診などが該当し、「肝炎ウイルス検診」のように病名がそのまま検査の名称に含まれることが多いです。
自治体が主体となって受診券やクーポンを発行し受診を促すほか、医療機関が提供している検診を個人で申し込んで受診することもできます。
「健診」と「検診」、使い方の違いと注意するポイント
それぞれの意味の中でも書きましたが、身体を全体的に検査するのが「健診」で、身体の特定の部位や病気についての検査をするのが「検診」です。
読みは同じなので電話など話し言葉の中で意識することは特にありませんが、文字に起こすときには注意が必要です。
検査の対象となる病気や部位が特定されているときは"きへん"の「検診」、特に決まった病気についての検査でないときは"にんべん"の「健診」と考えると覚えやすいのではないでしょうか。
「健診」と「検診」、同じ"ケンシン"で何が違う?
会社で受ける定期「健診」、CMなどでも呼びかけられることがあるがん「検診」。
読みは両方とも"ケンシン"で、いずれも病院で行われます。
しかしながら、違いがあること、どのように違うのかは意外と知られていないもの。
この記事では、そんな「健診」と「検診」それぞれの意味や違い、使い方について解説していきたいと思います。