観察は「特に目的は関係なく、特定の人物や景色などを一定時間見ること」。
目的は特に問われないので、いろいろなシーンで使うことが可能になっているのです。
偵察は「主に敵の動向、様子などを調べることを目的として、一定時間見ること」。
自分たちと敵対するような存在に対して調べたりするために、動向などを確認するようなときに使います。
「観察」の意味
観察とは、目的は何でも構いませんが、自分が見たいと思っているものを見続けるときに使います。
人間や景色、あとは動植物などが対象になることが多く、それを見ていることに喜びを感じられるときに使うことがあるものの、何かしらを調べるために観察のような行為をすることもあるので、偵察という言葉との線引きは曖昧です。
「偵察」の意味
偵察とは、主に敵などの動向や様子などを調べるために、状況を確認するような行為のことです。
やっていることは観察とも言えるようなものですけど、自分たちと敵対するような人たちに対して行う行為なので、そこが大きなポイントになるのです。
スポーツなどで使われることがあり、敵チームの状況を探る目的で偵察メンバーというものが野球で使われていたことがあります。
「観察」と「偵察」の用法や用例
「動物を詳しく観察してみると、いろいろな特徴を見出すことができる。
特に普段の生活において、人間との違いが多くあるから、驚きや発見が多いよ。」
「敵の動向を探るために偵察部隊を送り込んできたけど、向こうも警戒しているみたいで、あまり有益な情報を得ることはできなかった。
事前に得られる情報がないと、作戦が立てづらいな。」
観察と偵察はやっている行為はほぼ同じ
観察と偵察というのはやっている行為はほぼ同じです。
ただ、目的が異なっており、観察というのは基本的にどんな目的でもOKですが、偵察は自分にとっての敵となる存在について調べるときに使うのです。
だから、そういう特定のシーンのみでしか使えない言葉なので、使用するときにはそういう注意点を頭に入れておかないといけないのです。