合併は「主にビジネスの分野で使われる用語で、複数の会社が合体し、1つの会社になること」。

合併することになる元の会社はそれぞれ解体されたうえで新しい会社となるのです。

買収は「主にビジネスの分野で使われる用語で、買収する側の企業がされる側の企業の経営権を取得し、子会社化すること」。

つまり、買収する側の会社はちゃんと残ります。

「合併」の意味

合併とは、複数の会社が1つの会社に合体するということになりますが、合併に関しては2つの企業とは限らず、3つ以上というケースもあります。

そして、合併する企業というのは解体されたうえで合体することになるので、新たに誕生する企業はそれぞれの企業とは全く別個のものという状況になります。

以前のそれぞれの企業の面影が感じづらいということです。

「買収」の意味

買収とは、買収する側の企業がされる側の企業の経営権を取得するということを通じて、対象の企業を子会社にするというやり方になります。

つまり、買収される側の企業はともかく、買収する側の企業は相変わらず残り続けるので、面影どころか原型がちゃんと残っているという状態と言え、そこが買収という言葉の特徴と言えるのでしょう。

「合併」と「買収」の用法や用例

「複数の会社が合併して、新たに誕生した企業はものすごく大きくなりそうだな。

それぞれの会社の以前の面影のようなものは特にないけど、これからに期待と言えるんじゃないだろうか?」

「買収をして特定の企業を子会社化できるということは、相当な力があるんだろうなと思う。

実際買収をするような企業はその時点で世間に名が売れていると言えるようなところだから。」

合併と買収は手段が異なっている

合併と買収というのは同じような意味だと思っている人がいるかもしれませんけど、同じではないのです。

手段に差があり、複数の会社を解体して合体させる合併と一方が一方の経営権を取得して子会社化する買収では違いがあります。

したがって、そういった面を理解しておくと良いと言えますし、働いている人はこの違いは理解しておいた方がいいはずです。

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