マグダラのマリアとは、新約聖書中の福音書に登場する女性で、イエス・キリストに従った女性とされています。

ラテン語での表記はMaria Magdalenaとなり、イエス・キリストが十字架につけられ、埋葬されるのを見守った女性ともいわれています。

絵画では香油壺を手にする姿で描かれることが多いのですが、これはイエスの遺体に香油を塗ったとされる話から来ています。

ガリラヤ湖沿いの町マグダラの出身のマリアという女性

「マグダラのマリア」の"マグダラ"とは、ガリラヤ湖沿いの町マグダラのことです。

その町の女性・マリアという意味になります。

カトリック教会では、『ルカによる福音書』に登場する「罪深い女」が彼女であるとしています。

そして一般的には、その罪とは性的な意味合いでの罪であったと考えられています。

そのためか、彼女は悔いあらため、心をいれかえた娼婦の守護聖人となっています。

この絵画は「マグダラのマリア」を描いたものだ

「マグダラのマリア」を描いた絵画は多く残されています。

マグダラのマリアは「キリストの足に涙を落とし、自らの長髪で拭い、香油を塗った」とされています。

そのため、香油壺を持ったり、香油壺が側に置かれたりしている絵画が多くなっているのが特徴です。

有名な絵画にはエルミタージュ美術館の「懺悔するマグダラのマリア」などがあります。

「マグダラのマリア」は聖書の登場人物である

「マグダラのマリア」は映画などで取り扱われたこともあるため、良く知らないが名前を聞いたことがあるという人も多いことでしょう。

宗教画では、聖母マリアはイエスの近く、マグダラのマリアはイエスの足もと近くに置かれる構図が多くなっています。

そして聖書においてもマグダラのマリアは重要な登場人物として描かれます。

「マグダラのマリア」は聖書の登場人物

聖書や宗教画において、「マグダラのマリア」は重要な登場人物です。

宗教画で見分ける場合は、手に香油壺を持った女性がマグダラのマリアであることが多いです。

聖書に登城するのは比較的男性が多いのですが、聖書でも宗教画でも、キリスト教に関するものにおいては重要な女性の登場人物となっているのが「マグダラのマリア」となります。

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