何らかの出来事などがきっかけとなり、今までよく分からなかったことが理解できるようになることです。
「目から鱗が落ちる」といった言い方が一般的です。
この言葉の由来は新約聖書にあるとされており、その新約聖書が日本に伝わった後に、この目から鱗という言葉も日本に伝わり、人々の間で定着するようになったと言えます。
「目から鱗」の意味
目から鱗とは、今までよく分からなかったことに関して、あることがきっかけとなりその内容が理解できるようになったという状況です。
一般的には「目から鱗が落ちる」という表現を使います。
したがって、前提として自分が詳しく知らない、理解できないことが対象になるという必要があります。
その対象に関して、後に詳しく判明した、理解できたようなシーンで使うのです。
「目から鱗」の使い方
事前に話で聞いたことがあるが、言葉を使って説明されるだけでは何のことを言っているのか?理解できなかったことに関して、その状況を自分が実際に目にしたことで、こういうことを言っていたのかと理解できたようなときに使うのです。
漠然とした話では理解できない状況でも、具体的な状況を知ったことで理解できたようなときに使います。
「目から鱗」の例文
「新宿駅に初めて来た人は、みんなここが迷路だと言います。
しかし、駅の構内が迷路って、そんなつくりにするわけないだろうと私はずっと思っていたのです。
しかし、私も実際に新宿駅を初めて利用するようなシーンに遭遇したときに、多くの人が言っていた迷路という言葉の意味がようやく分かり、目から鱗が落ちた思いでした。」
具体的な意味や状況が理解できたときに「目から鱗」という言葉を使う
「目から鱗」という言葉は自分が今までよく分からなかったことに関して、偶然にもそれを理解できるような状況に遭遇したときに使うことになります。
だから、過去に話などを聞いたことがあるが自分ではよく分からなかったという前提が必要であり、そういったものが後に詳しく理解できたというケースで初めて「目から鱗が落ちた」といった言い方ができると言えます。