「何かを承知した」「理解しました」という意味で使う、謙譲語です。
「かしこまる」という言葉には、「もったいぶる」や、「整った格好、受け答えをする」といった意味もありますが、「かしこまりました」という活用形に和ることで、先述のような意味になります。
店員さんや受付の人などがお客さん相手に使うことが多いです。
「かしこまりました」の語源
「畏まる(かしこまる)」という動詞に由来するようです。
元々は、身分の高い人の威厳に圧倒されてつつしんだ態度をとる、フランクな言葉でいうと「ビビる」という意味です。
そこから転じて、あなたのいっていることを理解しました、そして私はあなたのことを「ビビる」くらいに尊敬しています、そいう態度の言葉になったものです。
「かしこまりました」を使う場面
アパレルショップにて
客「この服の色違い出してもらえませんか?」店員「かしこまりました。少々お待ちください」
飲食店にて
客「すみません、お冷もらえますか」店員「かしこまりました。何名さま分お持ちしましょうか」
受付にて
客「この荷物預かってもらえませんか?」受付「かしこまりました。ここにお名前をご記入ください」
など。
主に店員など、サービス業に従事する人が使います。
「かしこまりました」の言い換え
「かしこまりました」に近い言葉として、「承知しました」があります。
これはもっぱらビジネスシーンや、生活の中において、年齢や地位が上の人に対して用います。
「かしこまりました」が、ほとんどの場合でサービス業従事者によって用いられるという点で、大きく異なっています。
生活の中で「かしこまりました」を使うと、少なからず不自然な感じがしてしまいます。
「かしこまりました」の間違った言い換え
「かしこまりました」という言葉のうち、「ものごとを理解した」ということを相手に伝達するという目的だけに重心をおくと、「わかりました」や、「了解です・了解しました」という言葉でも言い換えられるように思えます。
しかしこの二つには、「かしこまりました」が持つ、相手への厳格な敬意が含まれておらず、厳密には言い換えたことにはなっていません。
そのため、目上の人に対して使う時には注意が必要です。