教師は「特定の物事を教える立場の人たちのこと」。
学校で勉強などを教える人たちだけではなく、僧侶、牧師、神父といった人たちも教師という概念に含まれます。
教員は「主に教育機関で教育を施す立場の人たちのこと」。
学校で勉強を教える人たちに加えて、保健室の職員なども含まれるため、学校などの教育機関で働く人たち全般を指します。
「教師」の意味
教師とは、学校で働く人たちも含みますが、それだけではありません。
僧侶、牧師、神父といった宗教にかかわる人たちのことも含み、こういった人たちも特定の何かを教える立場の人たちと言えます。
したがって、多くの人たちが想像している教師のイメージよりも、かなり広い範囲を含んでいるということが言え、物事を教える立場の人であれば教師と呼べるケースは多いです。
「教員」の意味
教員とは、小学校、中学校、高校、大学などの教育機関で働く人たち全般のことです。
担任や特定の科目を教える人たちだけではなく、学校で働く職員の総称なので、こちらも一般的なイメージよりは広い概念と言えます。
事務や掃除をする人たちなど、学校の敷地内で働いているような人であれば、ほぼ全員を教員と考えて問題ないでしょう。
「教師」と「教員」の用法や用例
「教師というのは学校にいるというイメージをたいてい持つけど、他にもいろいろなところにいるものだよ。
例えば、教会に行くとそこにも教師がいるからね。」
「うちの学校には数多くの教員がいることに気付く。
普段は授業をしてくれる人たちだけしかイメージできないけど、学校のいろいろな場所で多くの教員を目撃することができるんだ。」
教師も教員もイメージより範囲が広い
教師と教員はその定義それ自体が異なっているので、明らかに別の概念と言えます。
しかし、どちらも多くがイメージしている定義とは違っていて、より広い範囲を含んでいると言えるはずです。
教師や教員という言葉から、多くの人はある程度連想できるものがあるはずですが、それは実際のそれぞれの定義よりも狭いはずなので、そこに認識の違いがあると言えるでしょう。