ドイツ語から来ています。
綴りは、「Gestalt」で、意味は、形、形態、状態です。
また、心理学の一学派の、ゲシュタルト心理学のことを、ゲシュタルトと呼ぶこともあります。
さらに、そのゲシュタルト心理学から、ゲシュタルト療法という言葉も生まれており、総じて、精神的なものについての意味を表すことが多いようです。
「ゲシュタルト」の意味
上にも書いた通り、形、形態、状態を表します。
例えば、ゲシュタルト心理学では、人間の精神において、部分や要素などの、一部を見るのではなく、全体を見ます。
つまり、形どる全てに重点を置くという意味です。
ゲシュタルト療法においても、過去に何をしたか、またはそれはなぜなのかという部分には注目せず、今ここで、何をしているかを問題にします。
これもまた、その人の今の状態に注目しています。
総じて、細部を見ることはせず、その人の今現在、全体について、端的に注目するという意味を持っています。
「ゲシュタルト」の使い方
最も、身近でよく見かける言葉は、「ゲシュタルト崩壊」でしょう。
人は普段、漢字などの文字について、ゲシュタルト、つまり全体を見て、意味を理解します。
それが、同じ文字を見続けることによって、文字を構成する部分がバラバラに見えてきて、何という文字かわからなくなるという現象です。
感じの書き取りや、ゲームのテキスト、小説の文章など、あらゆる場面で起こりうるので、最も使用する機会は多いでしょう。
逆に、「ゲシュタルト」という言葉を単体で使うことは、日常生活においては、あまりないと考えられます。
「ゲシュタルト」の例文
漢字の書き取りをしていたら、ゲシュタルト崩壊して、頭が混乱した。
小説を読んでいたら、ゲシュタルト崩壊してしまい、文章の意味を理解できなくなった。
動画を見ていたら、同じ音が繰り返されて、ゲシュタルト崩壊した。
苦手な上司の顔をずっと見続けて、ゲシュタルト崩壊してきた。
全体のまとまりが崩れて、ゲシュタルト崩壊しないように、デザインのバランスを考える。
このように、視覚、聴覚、または精神の状態などにおいて、ゲシュタルト崩壊という言葉は使われます。
ゲシュタルトという言葉は単体であまり使わない
今回は、「ゲシュタルト」という言葉について、まとめてきました。
しかし、日常生活において、ゲシュタルトを、言葉単体で使うことは、あまりないです。
やはり、ゲシュタルト崩壊のように、何らかの言葉と合わせて使用されることが多いです。
ただし、ゲシュタルトが、形、形態、状態の意味を表すということを知っていれば、よりゲシュタルト崩壊などの言葉について、理解が深まるでしょう。
頭に入れておいてもいいかもしれません。