「泣き所」は、もっとも痛いと感ずるところです。
英語では「a weak point」「a vulnerable point」で表されます。
「弁慶の泣き所」は「a shin」「an Achilles’ heel」です。
「むこうずね」は「a shin」です。
「その映画の泣き所は最後だ」は「The most touching scene in the movie is the last one. 」「The saddest scene in the movie is the last one. 」です。
「弱み」は、後ろめたいところです。
英語では以下のように表されます。
「弱みを握られているので彼の言う通りにしなければならない」は「He has something on me, so I have to obey him. 」です。
「彼女はいつも強気で絶対に弱みを見せない」は「She always on a bold front and never betrays her vulnerability. 」
「She always on a bold front and never reveals her vulnerability. 」です。
「泣き所」の意味
「泣き所」は、以下のような意味です。
①人の涙を誘うような場面です。
②もっとも痛いと感ずるところです。
「急所」「弱点」と同じ意味です。
以下のように使います。
体の小さいのが泣き所だ 子供に弱いのは私の泣き所だ 泣き所を心得た人 弁慶の泣き所
☆touching
形容詞です。
「感動的な」「人の心を動かす」「胸を打つ」という意味です。
英語の類語は「impressive」「emotional」「stirring」「poignant」です。
「弱み」の意味
「弱み」は、以下のような意味です。
①弱い気味です。
甲陽軍鑑(9)に「何事につきても弱みなる事をきらひ給へど」とあります。
②後ろめたいところです。
「弱点」と同じ意味です。
以下のように使います。
弱みを握られる 女性にだらしないのが彼の弱みだ 弱みを見せるな 弱みにつけこむ
☆betray
原義は「敵に手渡す」です。
他動詞の意味は「裏切る・そむく」「敵に漏らす・あばく」「さらけ出す・暴露する」「思うように動かない」です。
「彼女は彼の秘密を友達に漏らした」は「She betrayed his secret to her friends. 」です。
弱の漢字
字義は「よわい」「よわまる・おとろえる」「たわむ・しなう」「わかい・おさない」「二十歳・はたち」「足りないこと・端数を切り上げて言う数に添える語」です。
解字では、「弓+彡+弓+彡」で構成されます。
「弓」の部分は「たわむゆみ」の象形です。
「彡」の部分は「なおやかな毛」の象形です。
これらから「よわい・たわむ」を意味します。
また、「柔軟性に富む二十歳・若者」も意味します。
「泣き所」は もっとも痛いと感ずるところ、 「弱み」 は後ろめたいところです。
「弱点」「ウィークポイント」「泣き所」「弱み」は、類語です。
共通する意味は「不利になるようなところ」です。
「弱点」「ウィークポイント」「泣き所」「弱み」は、いずれも自分自身の立場を危うくする可能性があることをいいます。
「泣き所」と「弱み」は、多くの場合、話し言葉として使われます。
☆vulnerability.
名詞です。
「脆弱性・もろさ」「攻撃誘発性」「レヴィナス倫理学に於いて、他人が負う傷や苦しみに自分が傷つくこと」という意味です。