おは「日本語の丁寧、尊敬などを表す接頭語のこと」。
「おまえ」と言い換えると分かりやすい。
ごは「おと同じ、丁寧、尊敬、相手のものと言う意味で使う言葉のこと」。
「ごちそう様」と言い換えると分かりやすい。
「お」も「ご」も「おん」も日本語では大変良く使われる言葉です。
意味は丁寧さ、相手への尊敬などで同じなのですが、使われ方は決まっているようです。
「お」は丁寧さを表す接頭語
「お」は、丁寧さや謙譲の意味、相手への尊敬の念などを表す言葉で名詞などの頭につける接頭語または接頭辞のことです。
丁寧さでは「お金、お芝居、お釣り、おやつ」などあらゆる言葉に使えます。
謙譲の意味では「お邪魔します、お伺いします、お近づきになりたい」などと使います。
相手への尊敬の念では「お住まい、お宅、お子さん、お庭」などと使います。
「ご」も丁寧、謙譲、尊敬の意味がある接頭語
「ご」も、「お」と同様に丁寧さや謙譲の意味、相手への尊敬の念などを表す言葉で名詞などの頭につける接頭語または接頭辞のことです。
丁寧さでは「ごはん、ご一緒に、ご親切に」などと使います。
尊敬では「ご自宅、ご本心、ご挨拶、ご意見、ご高説、ご批判」などと使います。
丁寧さと尊敬は両方の意味がある場合が多くあります。
接頭語の「お」を使った「お~さん」が良く使われる
接頭語または接頭辞の「お、ご、おん」などのうち「お」は良く使われるもので「お~さん、さま」と言う使い方が多く見られます。
「お父さん、お母さん、おかみさん、お子さん、お坊ちゃん、お嬢ちゃん、お姉さん、おじさん、おじいさん、お隣さん、お殿さま、お姫さま、お日さま、お月さま、お星さま、お疲れさま」などと使います。
「お」と「ご」とは
「お」も「ご」も接頭語または接頭辞と言い、語句の頭に付けて丁寧さや謙譲さ、尊敬さなどを表す言葉です。
他にも「おん、御」などがあります。
丁寧さはすべての言葉に共通し、合わせて謙譲さや相手への尊敬さがあるのです。
例えば、えらい人の前と言う意味で「お前、ご前、おん前」などがあり、「お前」は普通に相手への呼び掛け、「お前さん、お前さま」は連れ合いにも使える言葉になります。