甘受は「やむを得ないと受け入れること」。

「渋々」と言い換えると分かりやすい。

享受は「受け入れたものを喜んで楽しむこと」。

「喜々」と言い換えると分かりやすい。

「甘受」の「甘」は「満足する」と言う意味があり、本来の意味は「満足して受け入れる」と言うことでした。

それが「甘んじて」と言う意味で使うようになったため「渋々受け入れる」と意味が反対になった言葉です。

「甘受」は現在の意味は甘んじて受け入れること

「甘受」の「甘」は「満足する」意味を持ち、元々は「満足して受け入れる」と言う反対の意味で使われていたのですが、現在は「仕方なく、渋々、やむを得ず、心ならずも受け入れる」と言う意味になっています。

「妥協案は承服しかねる点もあるが、仲介者の顔を立てる意味で甘受せざるを得ない」「仕方ないから今回は甘受しよう」などと使います。

「享受」は喜んで受け入れること

「享受」は良い意味の言葉で「満足して、喜んで受け入れ、自分のものとして楽しむ」などの意味になります。

「甘受」と本来は同じような意味が有ったのですが、現在は反対の意味になっています。

「伯父よりコレクションの一部を享受した」「苦労した仕事に対して会社から褒賞や表彰があり享受した」「卒業式の総代の指名があり享受した」などと使います。

「甘受」すること、「享受」することとは

「甘受」は例えば「人生の後半は足に不具合が出たが、甘受をせざるを得ない」「嫌いなものを料理に出されたが、腹がすいていたため甘受して食事を済ませた」と使い、「享受」は「好きなものが料理に出されたので享受して食事をした」「投資セミナーには興味があり、今回のセミナーには有益な内容もあったので享受した」などと使います。

「甘受」と「享受」とは

「甘受」は「甘んじて受け入れること」ですが、本来の意味は「満足して受け入れること」と反対の意味だった言葉なのです。

「甘」は「満足する」と言う意味があるのですが「甘んじて」と言う意味が反対なっているため、全体の意味も反対になったものと思われます。

「享受」は良い意味で、「喜んで受け入れ自分のものにする」と言う意味になります。

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