雹(ひょう)は雲から降ってくる直径5mm以上の氷の粒を指します。
一方、霰(あられ)は雲から降ってくる直径5mm未満の氷の粒を指します。
どちらも積乱雲の内部でつくられ、形成される要因や過程は同じですが、大きさによって呼び方が異なってきます。
霰は寒いときに降ってくることが多いですが、雹は初夏であっても降ってくることが多いです。
雹(ひょう)の意味
雹は、積乱雲のなかで作られて降ってくる氷の粒であり、大きさは直径5mm以上となります。
積乱雲ですから、雷を伴って降ってくることが多いだけでなく、大きいものでは何cmもの大きさにもなり、一度降ってくるととても危険で、甚大な被害を及ぼすこともしばしばあります。
世界最大級では30~40cmの記録も残っています。
5~6月に降ってくることが多いです。
霰(あられ)の意味
霰は、雹と発生原理は同じですが、直径5mm未満のものをいいます。
霰には2種類あり、「雪霰」と「氷霰」に分けられます。
雪の周りに水滴がついたものを雪霰といい、氷の粒を氷霰といいます。
雪と同じようにも見えますが、規則正しい雪の結晶とは異なり、その構造はとても複雑な形状をしています。
一般的には雪霰のことを特に「霰」と呼ぶことが多いです。
雹と霰の使い分け
雹と霰の違いは、端的に大きさです。
天気予報やニュースなどで雹の被害が放送されることもありますから、イメージはつかみやすいと思います。
広辞苑によると、もともとは霰の中に雹も含まれていたとされています。
雹は初夏に降りやすいといわれていますが、本来であれば夏の高温のもとでは解けてしまうので、大雨となることが多いですが、7月でも大型の雹が降ってきて家屋や自動車、農作物の被害をもたらすことがあります。
雹と霰の基準は5mm
雹は大きさとその被害の大きさからかなり危ないように見えますが、直径5mm以上であれば雹になるので、小さいものも出てきます。
もしかすれば、形成されたときは大きなものも、降ってくるなかでサイズが小さくなることもあるかもしれません。
しかし、小さくても氷の粒ですから、万が一雹が降ってくるようなことがあれば頭上に気をつけなければなりません。
霰のときでも場合によっては大きくなり、雹になることもあるので気を付けましょう。