「壺」は、口が狭く胴の部分が膨らんだ形の容器です。
英語ではで「a pot」「a jar」表されます。
「陶器や金属の丸い形の壺」という意味の場合「a pot」を使います。
「インク壺」は「an inkpot」「an ink bottle」です。
「甕・かめ」は、水・酒・塩などを入れる口が広く底の深い容器です。
英語では「a pot」「a jar」「a jug」で表されます。
「広口瓶」という意味の場合「a jar」を使います。
「広く地取っ手付き」という意味の場合「a jug」です。
「漬物を入れた甕」は「a crock of pickles」です。
「水甕」は「a water jar」です。
「壺」の意味
「壺」は、以下のような意味です。
①口が狭く胴の部分が膨らんだ形の容器です。
源氏物語(梅枝)に「香壺(こうご)の御箱どものよう、壺の姿、火取りの心映へも」とあります。
②壺皿(つぼざら)です。
③深くくぼんだ場所です。
④鍼・灸で効果のある人体の定まった部位です。
⑤物事の大事なところです。
「要点」「急所」と同じ意味です。
⑥見込んだ所です。
以下のような意味です。
小さな壺を一輪ざしに使う 骨壺 砂糖壺
「甕・かめ」の意味
「甕・かめ」は、以下のような意味です。
①水・酒・塩などを入れる口が広く底の深い容器です。
陶磁器製・金属製などがあります。
万葉集(16)に「陶人の作れる甕を」とあります。
②酒を盃につぐ器です。
「瓶子・へいし」「徳利」と同じ時意味です。
大鏡(道隆)に「烏のついゐたるかたを甕につくらせ給ひて・・・御神酒入れてめす」とあります。
③花いけにする容器です。
「花瓶」と同じ時意味です。
伊勢物語に「甕に花をさせり」とあります。
以下のような意味です。
甕で水を運ぶ 水甕 味噌甕
<壺・甕の漢字>
「壺」
字義は「つぼ」「ふくべ・夕顔の一種」「なつめの一種」「水時計・漏壺」です。
解字では象形です。
「蓋つきの壺」を表し「つぼ」を意味します
「甕」
字義は「かめ・液体を入れる容器」「つるべ・水をくむ器」です。
解字では、「瓦+雍」で構成されます。
「雍・よう」の部分は「胸もとにかかえる」を表します。
これらにより「抱えるほどの大きさの焼き物の器」を表し「かめ」を意味します。
「壺」は 口が狭く胴の部分が膨らんだ形の容器、 「甕・かめ」 は、水・酒・塩などを入れる口が広く底の深い容器です。
「壺」「甕・かめ」は、類語です。
共通する意味は「陶磁器・金属などの、中を広くつくった容器」です。
「壺」は、小さいものから大きなものまでをいいます。
多くの場合、口の下でいったん狭くなり、底の方で広がっています。
「甕・かめ」は、多くの場合、大きなもので口の広いものをいいます。
液体を入れたり、物を貯蔵したりします。