展性は「叩いて広がる金属の性質のこと」。
「箔」と言い換えると分かりやすい。
延性は「引っ張って伸びる金属の性質のこと」。
「線」と言い換えると分かりやすい。
金属は「展性・延性」と言う特徴を持っていますが、特に優れているものは「金」になります。
「箔」になるものは「展性」があり、「線」になるものは「延性」があると言えます。
「展性」は圧を掛けると広がりながら伸びていく性質のこと
「展性」は金属に多かれ少なかれある性質の一つです。
概して柔らかい金属には「展性」があると言えます。
逆に硬い金属には少ないのです。
「金」はその中でも最も「展性」に優れた金属になります。
圧を掛けることで広がりながら伸びていく性質を利用した製品は、厚板や薄板、建材、ロール製品、箔シート、金属粉などになります。
「延性」は引っ張ることで伸びる性質のこと
「延性」は金属にある性質の一つです。
「展性」と同様に柔らかい金属には高い「延性」があります。
中でも「金」は最も優れた「延性」を示します。
金属は引っ張ることで伸びていくために、線状の製品になります。
最も知られているものは「銅線」で電線や通信機器、電機機器などに使われます。
「鉄線」も釘やネジ、金網などに加工されます。
「展性・延性」に優れている金属
「展性・延性」に優れている金属は加工しやすく、多くの製品となっています。
「展性」は「金・銀・鉛・銅・アルミニウム・錫・プラチナ・亜鉛・鉄・ニッケル」の順で優れています。
「延性」は「金・銀・プラチナ・鉄・ニッケル・銅・アルミニウム・亜鉛・錫・鉛」の順で優れています。
金属これらの性質を利用しては「板・ロール・箔・粉・線・棒」などの形状に加工されます。
「展性」と「延性」とは
「展性」は「圧を掛けることで伸びていく性質のこと」です。
金属の塊は何回もロールを通して圧を掛けることで、厚板から箔へと変化します。
「展性」の優れている金属は「金・銀・鉛・銅・アルミニウム」などになります。
「延性」は「引っ張ることで伸びていく性質のこと」です。
「延性」の優れている金属は「金・銀・プラチナ・鉄・ニッケル・銅」などです。
貴金属以外ではよく使われている金属になります。