昴は「昴星のこと」。
「プレアデス星団」と言い換えると分かりやすい。
昂は「高ぶる、高い」という意味のこと」。
「軒昂」と言い換えると分かりやすい。
これらの漢字は書く時に間違い易い字です。
同じような漢字に「昮」がありますが「昂」と同じ意味になります。
特に「昴」と「昂」は間違えますから、人名には使いたくても避けた方が良いかもしれません。
「昴」は六連星
「昴」は夜空に光る星の集団のことです。
大変に古くから知られたもので「六連星(むつら星)」とも言われて来ました。
正式には「プレアデス星団」と言い、牡牛座に位置する数百個の星の集まりのことです。
通常肉眼では6~7個が見えますが、観察すると数百個以上の集まりと分かります。
ギリシャ神話や聖書にも記述があり、中国、日本でも知られた星になります。
「昂」はコウと読む字
「昂」はコウと読み、「昮」と同様「高い、感情が高ぶる」などの意味を持ちます。
「意気軒高」の場合「軒昂」と書くことがあります。
「高進」も「昂進」と書き、「昂奮」「昂騰」などの熟語もあります。
いずれも「高い」という意味になりますから「高」や「興」に代わる文字となります。
一字では「昂る(たかぶ)る」となります。
「昴」と「昂」の成り立ち
「昴」という漢字は、「ぼう」と読み中国で「プレアデス星団」のことを意味する漢字でした。
「すばる」は「統(す)べる」という「まとめる」の意味の言葉でしたので、「昴」を「まとまった星・すばる」として使ったものです。
「昂る」は日が上に上る意味から来た言葉です。
「昴」の日は空・宇宙の意味ですから意味が若干異なります。
「昴」と「昂」とは
「昴」はプレアデス星団のことで、ギリシャ神話や聖書、古事記などにすでに記述があり、大変に古くから知られた星の集まりのことです。
中国で「昴」という字を使っていたことで、「まとまっている星」という「すばる」を漢字にあてたものです。
「昂」は日が高く上る意味から「高い、高ぶる」などの意味で使われます。
「昂」、「昮」、「昴」は間違えやすいことから人名には不向きな字と言えます。