苦肉の策は「苦し紛れに行う策のこと、自分の身体などを痛めつけたうえで行う方法のこと」。
こういった意味で使っていく言葉であり、他にとれる手段がないときに使われます。
苦肉の計は「苦しまぎれに考えついた手段や策略のこと」。
したがって、苦肉の策と意味はほぼ変わりません。
でも、どちらかと言えば、苦肉の策の方が言葉としては有名ではないかと思われます。
「苦肉の策」の意味
苦肉の策とは、苦し紛れに行う策のこと、自分の身体などを痛めつけたうえで行う方法のことです。
本来はこういった方法はとりたくないとしても、それ以外にとる方法がないため、仕方なく実践するようなときに使います。
身体的な苦痛を少なからず感じたりするため、その方法を実践することは容易ではないですが、背に腹は代えられないようなシーンで実際に行われていくのです。
「苦肉の計」の意味
苦肉の計とは、苦し紛れに考えついた手段や策略のことです。
苦し紛れに思い付いた手段などを意味しているため、身体的な苦痛が存在するわけではありません。
したがって、苦肉の策に言葉は似ていますけど、意味には明らかな違いが存在している状況と評価できます。
でも、苦肉の策と比べると知名度はちょっと劣りますから、そこに関して理解しておくべきです。
「苦肉の策」と「苦肉の計」の用法や用例
「今回に関しては徹夜をして、試験を乗り越えたいと思う。
これは苦肉の策だから、できれば使いたくなかったが、こういった手段を利用しないといけない状況になってしまった。」
「今日の遅刻の言い訳はどうしようかな。
電車が遅延してしまったことにするのが1番かもしれない。
苦肉の計だが、これ以外に思いつかないんだよな。」
苦肉の策と苦肉の計の意味は非常に似ている
苦肉の策と苦肉の計はどちらも特定の場面でしか使わないような、最終手段のような意味合いを持った言葉です。
表現としても似ていますけど、意味もかなり近い状況となっています。
でも、苦肉の策は有名ですが、苦肉の計という言い方はあまりしないです。
したがって、両者においては、使用頻度という部分で違いを見出すことができます。