愚問は、「現実的でない愚かな質問であること」。

論外は、「議論の範囲外の提案であること」。

両者は、議論の範囲外か範囲内かの違いがあります。

前者は、現在ほとんど使用されない単語です。

また、現実的ではなく愚かな質問であるが、議論の範囲内の可能性があります。

後者は、現在も使用されるが、本来の強い否定的な意味で使用するのではなく、軽い否定的な意味で使用されています。

「愚問」は、現実的でない愚かな質問であること

例えば、議論のテーマが引きこもりの人の支援方法であると仮定します。

引きこもりの人は、個人によって引きこもる原因が違います。

その主な原因は、いじめや病気、自分に自信を持てないなどが考えられます。

ある人が、強制的に部屋から出して引きこもらせないようにするのはどうか、と専門家に質問します。

この例のように、明らかに現実的でない質問をすることです。

「論外」は、議論の範囲外の提案であること

例えば、議論のテーマが、ゲームをするとバカになるのかと仮定します。

その議論の中で、ゲームをすると成績が下がったという意見が出ます。

これは、論外です。

なぜなら、ゲーム自体が問題ではなくゲームをする人が、成績に影響しない程度にゲームをすれば良いからです。

また、ゲームを長時間していても成績が下がらない人もいるからです。

現在の「愚問」と「論外」の使用について

前者は、書籍で稀に使用されます。

後者は、本来の意味よりも軽い意味で使用されています。

また、使用される場面も友人同士の会話や大学の教授と生徒の議論の時などに限定されます。

後者の使用が限定されるのは、個人の人権を傷つけないようにするためです。

安易に「論外」という単語を他人に使用するとパワハラになる可能性があるからです。

「愚問」と「論外」の使用について

前者は、日常的に使用されることはほぼ無いので問題はないです。

後者は、使用する時に注意が必要です。

本来の意味よりも軽い意味で使用されるようになりましたが、使用する相手や場面に注意をしないと個人を傷つけることがあるからです。

だから、後者も使用頻度が少なくなっています。

後者の代わりに使用する単語として「無関係」が適切だと考えられます。

「議論の範囲に関係がない」という意味で使用できます。

おすすめの記事