きらぼしは「綺羅星の様な大物のこと」。
「綺羅星」と言い換えると分かりやすい。
きらほしは「綺羅、星の如しのこと」。
「綺羅と例えた」と言い換えると分かりやすい。
「綺羅星のように」と現代では使われていますが、本来は「綺羅、星の如し」であるので、「綺羅星」などはないのです。
誤用も認知されれは゛通用してしまう良い例です。
「きらぼし」は綺羅星
「きらぼし」は「綺羅星、キラキラした星、キラ星」などの意味になりますが、「綺羅星」と言う星は具体的にはありません。
「キラ星」ならば明星の金星や彗星かなと思いますが、「綺羅星」は「綺羅の様なきらびやかな星」と言う意味で使っているのです。
「綺羅」とは「きらびやかな衣服」のことですから、キラキラする星に例えたとされます。
「きらほし」は「綺羅、星の如し」と言う意味
「きらほし」と濁らない場合は「綺羅、星の如し」を縮めた言葉なので本来の使い方になります。
「綺羅」とは綾織と薄織で出来た絹織物を指し、「星の様な」上等な衣服のことを言います。
転じて「うわべを綺麗な綺羅の様に装うこと、綺羅の様に栄華を極めること、綺羅の様に権勢を誇ること」などの意味を持つようになりまた。
「綺羅星・きらぼし」か「綺羅、星の如し・きらほし」なのか
「綺羅星」は作られた言葉です。
そのような星はありませんから「綺羅、星の如し」を間違って「綺羅星」と言ってしまったということなのでしょう。
「綺羅」自体現代では珍しい衣服になりますから、「G7では綺羅星のごとく大物が集合した」と、今では「綺羅星」を大物政治家、目立つ存在、有名人などの意味に使っています。
「きらぼし」と「きらほし」とは
「綺羅星」は「綺羅星・キラキラした存在」などの意味で使います。
「綺羅星」は「綺羅、星の如し」から造られた間違えた言葉になり、実際には存在しません。
「綺羅」は「星の様にキラキラした絹織物」のことを本来は言い、転じて「綺羅を着られる偉い人・身分の高い人」の意味になりました。
「綺羅星のような豪華な面々」は、本当は「綺羅のよう名豪華な面々」と使うべきなのです。