代償は「他人に対して与えた損害の償いのために、金銭や労力などを差し出すこと」。
実際に発生した損害について、金銭や労力によって対処していく状況を表した言葉と言えます。
埋め合わせは「損失や不足分に関して、何らかのもので補うこと」。
結局何らかの部分で損失や不足分に対して対処することになるので、起きている状況は代償と同じと言えるはずです。
「代償」の意味
代償とは、他人に対して与えた損害の償いのために、金銭や労力などを差し出すことです。
自分または自分に近い人物が原因で発生した損害などについて、金銭や労力を使って補填していくという意味になります。
何らかのモノを壊したりするケースでよく使うので、そういった状況に遭遇しない限りは縁はないと言え、滅多に使う言葉ではないです。
「埋め合わせ」の意味
埋め合わせとは、損失や不足分に関して、何らかのもので補うことです。
損失や不足分を補うという意味である以上、代償にかなり近いと言えるでしょう。
ただ、何らかのもので良いため、手段は特に限定されません。
実際、かなり些細なケースでも使われる言葉なので、埋め合わせというのはいろいろなシーンで見聞きするでしょうし、補う方法はその都度違うとも言えます。
「代償」と「埋め合わせ」の用法や用例
「うちの子供が近所の車に傷をつけてしまい、その代償として金銭で対処することとなった。
子供を持つとこういう状況に遭遇する可能性があるのは分かってたんだけどね。」
「今日は仕事のため、彼女との約束をすっぽかすことになってしまった。
だから、この埋め合わせはちゃんとしないとな。
食事をおごるくらいで勘弁してくれればいいのだが。」
代償と埋め合わせは使用頻度に差がある
代償と埋め合わせについては、どちらも何かしらの問題に対して対処し、補うような意味を持った言葉です。
ただ、代償は明らかに問題と言える状況が発生しているときに使います。
法律がかかわってくるようなケースです。
しかし、埋め合わせは割と些細なケースでも使えるので、それぞれは使用頻度に差がある状況と評価できるのです。