噛ませ犬は「特定の者に自信をつけさせるために用意された弱い者のこと」。
弱い相手と戦わせて自信をつけさせるという目的の際に使われやすいです。
引き立て役という言い方もできるでしょう。
当て馬は「牝馬の発情のために利用される牡馬のこと、特定の人間の内情を探るために差し向けられる人間のこと」。
どちらかと言えば、後者の意味で使われやすいです。
探りを入れるための人間としての意味であり、もはや誰でもいいというニュアンスが含まれています。
「噛ませ犬」の意味
噛ませ犬とは、特定の者に自信をつけさせるために用意された弱い者のことです。
あえて弱い相手と戦わせて、勝利の経験をさせることで自信を植え付けることができますが、現実においても噛ませ犬と言える状況は存在しています。
ただ、用意した存在が噛ませ犬であることを相手に悟られてはいけない事情があると言えるでしょう。
「当て馬」の意味
当て馬とは、牝馬の発情のために利用される牡馬のこと、特定の人間の内情を探るために差し向けられる人間のことです。
競馬の世界では前者の意味も割と使われますけど、一般人の中では、ほぼ後者の意味しか使われないです。
ある人間の内情を探るために利用される都合のいい存在という意味であり、誰も務まるような役割という意味があります。
「噛ませ犬」と「当て馬」の用法や用例
「鳴り物入りで入団してきた選手と対戦し、その選手は俺からホームランを打って、その後活躍を続けたわけだが、結果的に俺は噛ませ犬になってしまったということだな。」
「この人物は恐らく当て馬だろう。
こちらの内情を探るために差し向けられた人物に違いない。
したがって、ただ、こちらも向こうの出方を探るために気付いていない振りをしよう。」
噛ませ犬と当て馬はともに利用される人を指している
噛ませ犬と当て馬に関しては、ともに都合のいい存在という意味があります。
特定の目的を達成するために利用される存在であり、そういった部分で共通点があるのです。
日常生活でそんなに頻繁に使われる言葉ではないだけに、見聞きする機会は多くないですけど、たまに使われる言葉であることは確かですから、意味は覚えておいた方がいいです。