形勢は「刻々と変化する物事における、その時々の状況のこと、成り行きのこと」。
瞬間的に少なからず変化しているものにおけるその時々の状況なので、具体的な状況はその都度異なっていると言えます。
趨勢は「物事がこれからどうなっていくのかに関する成り行きのこと」。
成り行きという意味では同じですが、これからのことに関して言及する言葉です。
「形勢」の意味
形勢とは、刻々と変化する物事における、その時々の状況のこと、成り行きのことです。
刻々と変化するもののその時々の状況を表しているので、その都度具体的な状況は違っているわけです。
したがって、形勢という言葉の中身は瞬間的にどんどん変わっているわけで、逐一チェックしないといけないケースもあり、そういう注意点を持った言葉なのです。
「趨勢」の意味
趨勢とは、物事がこれからどうなっていくのかに関する成り行きのことです。
成り行きを表しているので、そういう意味では形勢と同じような意味の言葉になっています。
ただ、一般的にはこれからのことに関して述べる際に使う言葉ですから、そこは形勢との違いになるでしょう。
これまでを含まない、未来のことに関して特に言及していくのです。
「形勢」と「趨勢」の用法や用例
「今日の試合は形勢が本当によく変わるな。
毎イニングお互いに点をとっているから、逆転に次ぐ逆転といった感じで、非常に面白い試合展開になっているよ。」
「日本の経済はどんどん悪化の一途を辿っているようだ。
こんな状況を続けていては未来が心配で仕方ない。
これからのこの国の趨勢はどうなるのか、そこがとても気がかりだ。」
形勢と趨勢の違いは割と明確
形勢と趨勢はそれぞれ事の成り行きに関して表している言葉です。
しかし、形勢はどちらかと言えばリアルタイムの成り行きを表していますけど、趨勢はこれからの成り行きに関して表しているので、そこで違いがあります。
つまり、リアルタイムのことなのか、未来のことなのかという点で両者は違いがあるので、区別しやすいはずです。