根絶は「根本的になくすこと」。
根絶やしという言い方をする場合もありますけど、特定の物事における根本から消し去るようなシーンで使う言葉と言えます。
廃絶は「廃止したうえで、なくすこと」。
廃止するという作業が必要なため、制度などの形で世の中に存在している必要があります。
したがって、廃絶という言葉を使うことが可能なシーンはかなり限られるはずです。
「根絶」の意味
根絶とは、根本的になくすことです。
何かをなくそうとする際に根本から消し去ろうとするときに使う言葉です。
根本からということで、何もかもを消し去る必要性があるときのみ使用するため、それだけ使用シーンは限られると評価できるでしょう。
ただ、日常生活の中でたまに見聞きする機会がある言葉と言えるはずで、覚えておくといいです。
「廃絶」の意味
廃絶とは、廃止したうえで、なくすことです。
廃止にする必要があるということで、何かの制度などを対象にする必要があります。
したがって、そもそも使えるものが世の中に多くない状況があります。
そういったものを廃止して、なくすときにしか使えないという意味では、使用シーンは多くなく、実際に見聞きする可能性は低いでしょう。
「根絶」と「廃絶」の用法や用例
「今回発生した事故の原因に関しては根絶する必要がある。
そうしないと、再び同じような事故が起きるかもしれない。
だから、原因を根本から探っていかないといけないだろう。」
「年金制度って、いろいろな世代から不満が聞こえてきているのだが、今後廃絶される可能性はあるのだろうか。
そんなことを考えられる政治家はまずいないんだろうけどね。」
根絶も廃絶もなくすこと
根絶と廃絶はともになくすことという意味があります。
ただ、細かい部分でちょっと違いがあるのです。
根絶は根本からなくしていくことですが、廃絶は制度などを廃止するという部分が含まれています。
したがって、それぞれ微妙に差があるため、そういった部分を気にしながら使用していく必要があります。
そこが注意点と言えるでしょう。