対立は「相手との意見の相違や立場の違いがあって反目すること」。

「反対」「対抗」「論争」と言い換えると分かりやすいです。

敵対は「立場の違いから憎悪の感情を持って強く反目すること」。

「敵視」「喧嘩」「闘争」と言い換えると分かりやすいです。

対立は意見や立場の相違など軽い意味で使いますが、敵対は対立が感情的になり比較的重い意味になります。

対立は反対している相手と比較的容易に解消は出来ます。

対立は平和なイメージがあり、自分とは違う意見や立場の相手と反目し合うのですが、あくまでも平和的に行われます。

例えば、議会では与党に対して野党が対立していますが、暴力ではなく議論により民主的に行われています。

個人的にもあることを決める場合に意見の対立は起こり得ますが、双方の話し合いがありどちらかの意見が採用されることになります。

敵対は感情的な対立で簡単には解消できません

敵対は相手と対立をするのですが、根本的な所や決定的な考え方や立場の相違が根底にあります。

そのために双方による話し合いはなかなか持たれずに、相手を敵視して憎悪の感情で対立し勝ちになります。

例えば、自由主義と社会主義、キリスト教とイスラム教、白人と黒人、警察と暴力団など相入れない者同士の感情的対立関係のことを言います。

高校野球の試合で対戦相手と対立関係になっても敵対関係とまでは言えません

高校野球で対戦相手になった相手に対しては対立関係になったために、何が何でも勝とう言う闘争心を気持ちの上では燃やすことがありますが、相手の事を憎んだり罵詈雑言を浴びせたりして暴力行為も辞さないという態度は取りません。

あくまでもスポーツマンシップにのっとり正々堂々と試合に臨むので、決して敵対関係にはなりません。

対立も敵対も相手とは相違があり反目することですが内容と程度が異なります

対立は単に意見の違いや置かれた立場の違いで生じますが、敵対は感情が入り込み相手に対して憎悪の念が根底にあります。

対立は解消されることが多いのですが、敵対は簡単には解消されません。

国際紛争では自分の主張を通すためには武力を行使していますので、相手が潰れるまで収まることはないのです。

国家体制や宗教、人種の相違は敵対関係の最たるものです。

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