「千鳥足」は、千鳥のように酔って互い違いの足取りになることです。

「酔歩・すいほ」は、酔ってよろめきながら歩くことです。

「ランダムウォーク」「酔歩蹣跚・すいほまんさん」ともいいます。

「千鳥足」と「酔歩・すいほ」は、英語では「a tottering step」で表されます。

「千鳥足で歩く」は「totter drunkenly」「reel drunkenly」です。

「通りを千鳥足で行った」は「They went reeling drunkenly down the street.」です。

「千鳥足」の意味

「千鳥足」は、以下のような意味です。

①馬の足並みがはらはらと千鳥の羽音のようであることです。

太平記(12)に「侍十二人に双口(もろぐち)をさせ千鳥足を踏ませて」とあります。

②左右の足をたがえて歩く様子が千鳥の歩くのに似ていることから、酔ってこのような足取りになることをいいます。

また、その足取りを指します。

狂言歌謡に「もこの、もこの、その下にこそ千鳥足をふめ」とあります。

以下のように使います。

酒に酔って叔父さんは千鳥足で帰って行った
千鳥足の酔客

「酔歩・すいほ」の意味

「酔歩・すいほ」は、酔ってよろめきながら歩くことです。

その歩く足取りのことです。

「ランダムウォーク」「酔歩蹣跚」ともいいます。

<酔歩蹣跚・すいほまんさん>
酒に酔って、ふらふらとおぼつかない足取りで歩くことです。

「千鳥足」のことです。

「蹣跚」は、足元がよろめいて、ひょろひょろと歩くさまを表します。

<ランダムウォーク>
一点から出発し、一歩ごとに勝手な方向へ進むことです。

N歩後の到着距離をもとめるのは確率論の典型的問題です。

物理現象の模型として応用されます。

<酔の漢字>

字義は「よう」「よわす」「よい・酔い」です。

「よう・酔う」の意味の場合、「酒に酔う」「心を奪われる」「薬物のために感覚を失う」という意味が含まれます。

解字では、「酉+卆(卒)」で構成されます。

「卆(卒)」の部分は、「まったし・まっとうする」を表します。

これにより、「酔」は「酒の量をまっとうする」を表し、「よう・酔う」という意味になりました。

「千鳥足」は、千鳥のように酔って互い違いの足取りになること、 「酔歩・すいほ」は、酔ってよろめきながら歩くことです。

「千鳥足」「酔歩・すいほ」は類語です。

共通する意味は「酒によって人が、ふらふらしながら歩く足どり」です。

「千鳥足」は、足を左右に交差させて踏み違えるように歩く千鳥の歩き方に似ている所からきている言葉です。

「酔歩・すいほ」は、文章語的表現です。

<千鳥>
万葉集には「榎の実もり食む百千鳥(ももちどり)、千鳥は来れど」とあります。

このようにもともとは、「多くの鳥」の意味でした。

現在は、「シロチドリ」「コチドリ」「イカルチドリ」など千鳥科の鳥の総称となっています。

足の指は三本で、後ろ指がありません。

海岸や河原に群生しています。

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