推論は「既知のことから未来のことを推理すること」。

「推理」と言い換えると分かりやすい。

見立ては「医者の診断または推論のこと」。

「推測」と言い換えると分かりやすい。

推論は不確定要素の多い事柄について推理すること、見立ては独自に推理して推論をまとめることです。

推論と見立ては思考過程で推理思考がある点で同じです。

「推論」は推理をして一定の結論を導き出すこと
「推論」は既知の事実を元に不確定要素の多い事柄から、ある一定の結論を出すことです。

科学の世界では常識的な手法といえます。

例えば、様々な実験を試行錯誤で積み重ねている時、「これはこうなのではないか」と言う推論を経て、また思考錯誤することです。

推論は仮定と関係があり、仮定と言う一定の結論を得るために推論をするのです。

「見立て」は物の見定めのこと
「見立て」は本来ものを選ぶ際に、良し悪しや条件にかなうものか、値段はどうかなどを総合的に勘案して決めることを言います。

転じて、医者が診断をすること、事件の原因や犯人などを推理して独自の仮定をすることも言います。

例えば「お父さんの見立てはいつも信用できませんね」「医者の見立てだと長くは持たない様だ」「見立て違いも甚だしい」「私の見立ては彼が真犯人と思います」などと使います。

「推論」も「見立て」も同じようなもの
「推論」は推理して結論に近い仮定の論理を立てることです。

それを証明するために実験などをするのですが、一方「見立て」はものを選ぶ際に頭には理想的なものがあるわけで、それに近いものをいろいろと比較検討するわけです。

また、事件の見立て・医者の見立てもある推理をする為に検査や証拠状況などを検討して仮定の論理を作るのです。

思考回路に推理があります。

「推論」も「見立て」も推理・推側してみること
「推論」は推理してある一定の結論めいたことを導きだすことです。

「見立て」もものを選ぶ時にあれこれと比較検討しますし、事件の「見立て」では勘の働く刑事の独自の推理が事件を解決することも有り得ます。

これらに共通する考え方は「おそらくこうだろう」と言う推測が働いていることです。

推理・推定・推測・仮定などが「推論」や「見立て」になるものです。

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